『ダラス』クリエイターのデヴィッド・ジェイコブスが死去

伝説的ドラマ『ダラス』で知られるクリエイターのデヴィッド・ジェイコブスが84歳で亡くなった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

当時の最高視聴者数もマーク

米CBSで1978年から放送された『ダラス』を手掛けたほか、カイル・チャンドラー主演の『Homefront(原題)』でエミー賞2部門にノミネートされたジェイコブスは、8月20日にカルフォルニア州の病院にてアルツハイマーの合併症で亡くなった。

「彼は長いことアルツハイマー病を患っていましたが、最近は繰り返し感染病にかかっており、それが死因となりました」と息子が述べている。

1939年8月12日にボルティモアに生まれたジェイコブス。若い頃はノンフィクション書籍や雑誌記事を書いていたが、その後テレビ業界に入って脚本を手掛けるようになり、自身最大のヒット作とも言える『ダラス』とそのスピンオフ『Knots Landing(原題)』ではクリエイターを務めた。

『ダラス』はCBSにて1978年から1991年にかけて14シーズン、350話以上も放送され、シーズン4第4話は当時のテレビ史上最高視聴者数(およそ8300万人)を記録。バーバラ・ベル・ゲデスが主演女優賞を獲得するなど、エミー賞でも高く評価された。舞台をダラスからロサンゼルスに移したスピンオフ『Knots Landing』も1979年から1993年にかけて放送され、エピソード総数は340を超えるなど、本家に負けず劣らずの人気を見せた。

ジェイコブスは2008年に応じたテレビ芸術科学アカデミー財団のインタビューで、実は『Knots Landing』を『ダラス』より先に手掛けていたものの、『ダラス』の方が先に評価されて放送されることになったという裏話を告白。また、当初の『ダラス』は、のちに米ABCで放送されたライバル番組『ダイナスティー』に出演した女優リンダ・エヴァンスを中心に考えられていたことも打ち明けた。

これらのほかには『新スーパーマン』の製作も手掛けるなど、ドラマ史に数々の功績を残したジェイコブス。ご冥福をお祈り申し上げます。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline