『フレンズ』ジェニファー・アニストンがキャンセル・カルチャーに物申す

『フレンズ』や『ザ・モーニングショー』などで知られるジェニファー・アニストンが「キャンセル・カルチャーにはうんざり」と話したと、米Varietyなど複数のメディアが伝えた。

あのプロデューサーにも言及しつつ…

昨今、物議を醸しているキャンセル・カルチャー。著名人や企業による社会的に不適切と思われる発言や行動をSNS上で糾弾し、社会から排除しようとする動きのことで、不買運動や降板騒ぎに発展することも多い。社会的に有意義な対話を生み出すきっかけに繋がる場合もなくはないが、誹謗中傷の機会と化して対話の場を奪うこともあり、世界的な社会問題になりつつある。

声をあげれば攻撃対象になりかねないセンシティブな話題に切り込むスターは少ないが、ジェニファーはキャンセル・カルチャーに対する意見を述べている。

「キャンセル・カルチャーにはうんざり。これを言うことによって私もキャンセルの対象にされるかもね」と米Wall Street Journal Magazineに話したジェニファー。「でも、よく意味が分からないの。そこに救済はないの? 私には分からない。私はみんなをハーヴェイ・ワインスタインと一緒にしたりしないわ」と、セクハラ問題でハリウッドから追放された大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインに言及して語った。

いくつもの強姦罪や性的暴行罪で有罪となり、39年の懲役刑で刑務所に服役中のワインスタイン。ジェニファーは個人的にワインスタインのハラスメントを受けたことはないとした一方で、楽しい思い出もないと話している。「“あぁもう、ハーヴェイと会うのが待ちきれないわ”ってなるような感じの男性ではない。絶対にね。実際には“まったく、噓でしょ。OK、我慢しないと”って感じ。昔、彼がある映画のことで私のもとを訪ねてきたの。その時、私は意識的に控え室に誰かいてもらうようにしたことを覚えてるわ」と二人きりになることを避けていたことを明かした。

ワインスタイン自身は過去にWall Street Journal Magazineに対して「ジェニファーは私に対して不快な思いをしたことは一度もない」とコメントしていた。

ジェニファーは今回のインタビューの中で、自分と「大物」リース・ウィザースプーンが主演・製作総指揮を兼任する『ザ・モーニングショー』にも言及。「私たちが一緒に取り組んだ別のプロジェクトは映画で、話し合いがあっちに行ったりこっちに行ったりと全然決まらないの。だから私たちが手掛けた作品としては、Appleに買ってもらった『ザ・モーニングショー』が最初の大きなプロジェクトなの。私たちはみんなで協力してこの新しい航海を一緒にスタートさせているような気分だったわ」と話している。

『ザ・モーニングショー』は9月13日からApple TV+にてシーズン3が配信開始。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety