女性野球チームの活躍を描くドラマシリーズ『プリティ・リーグ』でクリエイター・主演を務めるアビ・ジェイコブソンが、更新が決定していたシーズン2がキャンセルされた件についてAmazonスタジオを批判し、「打ち切りをストライキのせいにするのは卑怯だ」と胸内を吐露している。
「ストライキのせいにするのは卑怯」
本シリーズは、1992年に公開された女性野球チームの活躍を描くトム・ハンクス主演映画を、Amazonがドラマ化したシリーズ。第二次世界大戦中に大リーグ選手らが徴兵されたため、プロ野球チームの運営が困難だった1943年に誕生し、1954年まで実在した全米女子プロ野球リーグをテーマにした作品だ。
8月18日(金)、Amazonスタジオは『プリティ・リーグ』シーズン2の打ち切りを発表し、Instagramを更新したジェイコブソンが次のように綴っている。
「このような物語を伝え、大好きなキャラクターを演じることが出来て、なんて幸運なのでしょう。人生で稀なことだから、今日は悲しいです。このキャンセルをストライキ(公正な賃金と保護、労働条件などを求める本質的な闘い)のせいにするのはナンセンスだし卑怯です。だけど、この投稿ではそんなことを言いたいのではなく、この番組がどのような状況に置かれているかについて訴えたいので、今日はその日ではありません。この投稿では、信じられないほど多くの才能あるアーティストや俳優、脚本家、スタッフと一緒に作ることができた特別な番組について語りたいのです。私はこの番組を心から誇りに思っていて、語るに値する物語で満ち溢れているし、たくさんのハートと魂、価値が詰まっています。観てくれてありとう」と綴っている。
ジェイコブソンが投稿で触れたストライキとは、言わずもがな全米脚本家組合(WGA)と全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)が同時に張っているピケのこと。米Deadlineはシーズン2のキャンセルについて、「現在進行中のWGAとSAG-AFTRAストライキの長期化に起因すると考えられており、これによりTV番組の製作が遅れてシーズン間に大きなギャップが生じ、番組のリリース予定日に間に合わなくなっている」と報じた。
現時点では、両組合のストライキが終了する目途は立っていない。『プリティ・リーグ』シーズン1はAmazon Prime Videoにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:©Amazon Studios