アメリカン・フットボールのコーチがイングランドのサッカーチームを率いることになるApple TV+のコメディドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』。同作のキャストたちが現実のサッカーの試合で再会を果たした。英Digital Spyが紹介している。
本物の各国代表選手たちと一緒にプレー
その再会が実現したのは、8月5日にイギリス・ロンドンで行われたチャリティーマッチ。戦火にあるウクライナを支援するための慈善試合がイングランドの強豪サッカークラブ、チェルシーの本拠地スタンフォードブリッジで開催され、ジェイミー・タート役のフィル・ダンスター、サム・オビサニア役のトヒーブ・ジモーがそれぞれセレブリティ枠として出場したのだ。
彼らのほかには、『ミステリー in パラダイス』のラルフ・リトル、『アフター -壊れる絆-』のヒーロー・ファインズ=ティフィンといった英国俳優のほか、歌手のジェイムス・アーサーらもチームに加わっていた。
そしてチームには有名サッカー選手たちもズラリ。ウクライナを代表する二人、現役代表選手のオレクサンドル・ジンチェンコと、元選手で2016年から2021年には代表監督も務めたレジェンド、アンドリー・シェフチェンコがそれぞれ率いる2チームに分かれて対戦。イングランドサッカー界に関係のある面々を中心に国際色豊かな顔ぶれが集い、ジャック・ウィルシャーやジョー・コール(イングランド)、イェンス・レーマンやペア・メルテザッカー(ドイツ)、ロベール・ピレスやガエル・クリシー(フランス)、ジャンフランコ・ゾラやファビオ・カンナバーロ(イタリア)、クラレンス・セードルフ(オランダ)、ペトル・チェフ(チェコ)、ジェラール・ピケ(スペイン)、ダリヨ・スルナ(クロアチア)、マルティン・シュクルテル(スロバキア)、ヨン・アルネ・リーセ(ノルウェー)、ジウベルト・シウバやジーダ(ブラジル)、アントニオ・バレンシア(エクアドル)、マイケル・エッシェン(ガーナ)、サミュエル・エトー(カメルーン)、そしてイェウヘン・コノプリャーンカやセルゲイ・レブロフ(ウクライナ)ら各国代表選手が名を連ねた。
2チームの監督は、元名古屋グランパス監督でアーセナルをイングランドの強豪チームにしたことで知られる知将アーセン・ベンゲル、そしてチェルシー女子チームの監督であるエマ・ヘインズが担当。ウクライナの国旗の色である青色、黄色のユニフォームにそれぞれ分かれて行われた試合は、2対2の引き分けに終わっている。
ジェイミー役のフィルはその日の模様をInstagramでシェア。サム役のトヒーブとピッチで撮った写真のほか、チェルシーのレジェンドであるゾラら本物の選手たちとの記念写真も投稿している。15分間の出場で、コールやセードルフをマークするのに失敗したそうだが、「こんな素晴らしいイベントに参加することができて、まだ頭がクラクラしているよ」と綴っており、楽しんだようだ。フィルはさらに、ウクライナでは学校がロシアのミサイルで破壊されたと伝え、戦火にある同国支援のための寄付に協力してほしいと呼びかけている。
架空のサッカークラブ、AFCリッチモンドを舞台にした『テッド・ラッソ』では、ティエリ・アンリ、ゲイリー・リネカー、イアン・ライト、ピーター・クラウチ、ジャーメイン・ジェナス、ペップ・グアルディオラら本物のサッカー選手や監督がカメオ出演していた。
同作は5月終わりに全話が配信されたシーズン3をもって終了すると噂されている。もしそれが事実だとしても、フィルとトヒーブにとっては最後に素敵な思い出ができたと言えるのかもしれない。(海外ドラマNAVI)
参考元:英Digital Spy
Photo:Apple TV+『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』独占配信中