『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』ジョン・クラシンスキー&マイケル・ケリーに独占インタビュー!

ベストセラー作家トム・クランシーが生み出した人気キャラクターを描くAmazon Originalシリーズの『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』。すでにシーズン4の製作も決定しているアクションサスペンスドラマのシーズン3がついに配信! そこで、シーズン1から主人公ジャック・ライアン役を演じるジョン・クラシンスキー(『クワイエット・プレイス』)と、シーズン2から登場し、ジャックと共に戦うCIAエージェント、マイク・ノーベンバー役のマイケル・ケリー(『ハウス・オブ・カード 野望の階段』)に直撃インタビューを行った。笑顔の絶えない仲の良さも披露してくれた二人が、本作の魅力やプライベートな話を語ってくれた。

シーズン3ではどうなる…?

シーズン1では中東のテロリストと戦い、シーズン2では南米武器密輸に絡む世界的陰謀を暴いたCIA分析官ジャック・ライアン。シーズン3では、ジャックは大きな陰謀に巻き込まれて突然逃亡者となってしまう。彼が暴いてきた国際的な反社会的組織とCIAの両方に追われる身となった彼は地下に潜伏することを余儀なくされながらも、ヨーロッパを横断しながら大規模な世界的紛争を事前に防ごうと奮闘する。本作は国際社会を舞台に、緊張感溢れるストーリーと凄まじいアクションシーンの数々で視聴者を虜にしてきたが、最新シーズンのトレイラーを見るだけでも、アクションシーンが超大作映画レベルにパワーアップしていることがわかる。シーズン2から約3年という期間が空いたこともあり、高まるファンの期待に十分答えてくれそうな予感がする新シーズンだが、まずは二人の役柄を簡単にご紹介しよう。

それぞれが演じるキャラクターを紹介

ジョンが演じるジャック・ライアンは、データ分析を得意とする内勤専門のCIA分析官。あることでトラウマを抱えていたが、その分析力を買われ徐々にフィールドに出るようになり、ついには現場の第一線で戦うようになる。正義感が強く、上司の指示に従わないような一面も。

マイケルが演じるマイク・ノーベンバーはシーズン2で舞台となったベネズエラのCIAカラカス支局長で、ジャックの上司。規律を守らないで行動するジャックに最初は苛立ちつつも、すぐにジャックの才能を見抜きサポートするようになる。シーズン2のフィナーレでは、ジャックとマイクはバディとも言えるほどの関係になった。シーズン3では逃亡者のジャックと密かに接触を持つ。

二人に独占インタビュー!

――まずはジョンへの質問です。米国版大ヒットコメディ『ジ・オフィス』の優しいサラリーマン、ジム役から、アクション満載のジャック・ライアンに大変身したわけですが、過去の映画でジャック・ライアンを演じたどのスターよりも、この役を一番長く演じていることになりました。そのことについてどう感じていますか。(『ジャック・ライアン』シリーズは過去に、『レッド・オクトーバーを追え!』『いま、そこにある危機』など映画4作が製作され、これまでにアレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレック、クリス・パインがそれぞれジャック・ライアンを演じている)

ジョン:いい質問だね。この作品に関われてとても光栄に思っているよ。これほど長くこのシリーズを製作しているという事実は、原作者のトム・クランシーが生み出したキャラクターに対するトリビュートだと受け止めているし、僕自身ジャック・ライアンを含め、登場するキャラクターが子どもの頃から大好きだった。いつの日かジャック・ライアンのようになりたい、そして彼のような人が前線で戦って自分を守ってくれるということを願っていたから好きだった。“ジャックはスーパーヒーローじゃない、現実社会に実在するんだ”と思いながら映画シリーズを見ていたので、そのような人物を演じられることに嬉しく思っているよ。

皆さんもそう思われるかもしれないけど、少なくとも僕にとっては、1本の単発映画で終わるのではなく、(ドラマシリーズで)長い時間ジャック・ライアンとして生き、(マイク・ノーベンバーのような)他のキャラクターとも関わりを持つことにより、ジャックの視点からの世界を知ることができるので、素晴らしいと思っている。

――マイケル、シーズン2から参加なさってとても嬉しいです。まずこれをお伝えしたいのですが、シーズン3のマイク・ノーベンバーの登場の仕方が物凄くカッコよかったです。さて、これまでに、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『ロング・ロード・ホーム』『パーソン・オブ・インタレスト』『クリミナル・マインド FBI行動分析課』と、リストを上げればキリがないほど数多くの作品で様々なキャラクターを演じてこられています。今回本作で演じているマイク・ノーベンバーというキャラクターは、どのような部分が魅力的だと思われますか。

マイケル:全てだね。マイクは、ジャックが電話してくれば、彼の力のなろうとする。シーズン2ではそのせいで自分の立場が危うくなるけど、それでも良いと正義を貫こうとするから。シーズン3でもジャックはまたマイクに助けを求めて電話をしてくるんだ。呼び出されたのでジャックの元に行く訳だけど、そこで今おっしゃったようにあの登場になるんだ。シーズン3の台本をもらった時にジョンが、“OMG! マイケル、最高にクールな登場の仕方じゃないか!” と電話をかけてきたので、そのシーンを見てみたら、自分でも “うそだろ!?”ってなった(笑)マイク・ノーベンバーは、演じていてとても楽しいよ。

――シーズン3は本当に色々な国でロケをされたようですね。プライベートで各国を楽しむことはできましたか? 印象深い都市や思い出話を教えてください。

ジョン:もちろん! この作品は、共演者も最高だけど、様々な場所で撮影できるのが本当に素晴らしい。視聴者の皆さんも世界中の色々な景色を見ることができて楽しめると思うし。このロケがなければ行くこともなかったであろう、ウィーンやスロバキアなどの素晴らしい場所にも行けた。でも僕にとっては、ローマで新シーズンがスタートしたのが一番だね。歴史や芸術作品に溢れている街だったので、撮影のない時はできるだけ外に出かけていたよ。

マイケル:僕も好きだった国は、ジョンの挙げたものとほとんど同じだよ。(急にジョンに向かって)何だったっけ? ジョンのお母さんが言ったこと…。

ジョン:“面白いキャラクターが、私の行ったことのない場所を案内してくれる(笑)”

マイケル:それだ! そうだね、(ジョンのお母さんが言ったことのように)視聴者も様々な国や都市を見ることができるし、僕自身も人生で一度も行ったことがないような場所に行けたよ。我々俳優としては仕事をして報酬をもらいながら旅もできるので、とても楽しいし、本当にありがたいんだ。

『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』シーズン3は、12月21日(水)よりAmazon Prime Videoにて全8話一挙独占配信開始。

(取材・文/Erina Austen)

Photo:『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』シーズン3 12月21日(水)Prime Videoで独占配信中 © Amazon Studios