長寿犯罪捜査ドラマ『LAW & ORDER ロー&オーダー』シーズン22よりジャレン・ショウ刑事役で出演しているメカッド・ブルックスが、番組で警察の残虐行為を美化しない理由を語っている。
番組で美化したくはない
シーズン22第9話「The System(原題)」では“冤罪”をテーマに、悪名高きライカーズ刑務所で裁判の日を待つ青年と、脱獄して逃亡する男性が中心に描かれる。このエピソードは、16歳の時に3000ドルの保釈金を払えず、裁判を待つ間、ライカーズで3年間も拘束されたカリーフ・ボロウダーという、実在の青年がモデルになっているようだ。
米TV Lineのインタビューで、弁護士から刑事に転身したジャレン・ショウ刑事役を演じるメカッド・ブルックスが、特に第9話で感じたことについて語った。「『LAW & ORDER』は、多様な層のアメリカ人のリビングルームに入り込むことができる番組だし、少なくとも必要とされる会話に光を当てることができるのではないだろうか。それは、(法の)システムが存在していることを示し、そして、人々の実体験を真実と見なすことから始める必要があるということなんだ」メカッドは、『LAW & ORDER』でショウ刑事のようなキャラクターを演じることで、彼の言動に触発される警察官が増え、変化が起こることを望んでいるという。
「僕は過去に警察の残虐行為の対象になったことがあるから、その気持ちは理解できる。だけど、その全てをキャラクターに背負わせたり、番組で美化したりはしたくはないんだ。だからショウが容疑者を投げ飛ばしたり、激しく地面に叩きつけたりする姿は描かれない。僕は、“俳優だから美化していいんだ”とは捉えていないし、ライターズ・ルーム(脚本家チームが集まってストーリーを練る場所)でも、そのようには捉えていないと思う。脚本家も、そんな風には書いてないからね」
番組に貢献できることは
さらにメカッドは、自身が演じるシーンで目指していることにも言及している。「むしろ、“どうすれば、この逮捕シーンに礼儀正しさを加えられるだろうか? どうしたら、この人間が容疑者であろうとなかろうと、尊敬に値する人間として扱うことが出来るだろうか?”と考えるんだ。僕は凄くユニークな立場にいると思うし、それがどれほど大きな影響力を持つかも理解している。国としてどこに向かうべきか、黒人コミュニティと警察の過剰な取り締まりの関係について真剣に考えているんだ」メカッドは番組で自分が貢献できることを考え、視聴者に良い影響を与えられるよう懸命に取り組んでいるようだ。
メカッドが正義感溢れるショウ刑事役を演じる『LAW & ORDER ロー&オーダー』シーズン22は年末の中休みを挟み、2023年1月5日(木)に米NBCにカムバックする。日本では、シーズン21が12月19日(月)よりスーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて日本初放送となる。(海外ドラマNAVI)
Photo:メカッド・ブルックス公式Instagram(@mehcadbrooks)より