『ゲーム・オブ・スローンズ』監督、ハーヴェイ・ワインスタインの性被害者のために法廷で証言

『ゲーム・オブ・スローンズ』で9話にわたりエピソード監督を務めたデヴィッド・ナッターが、ハリウッドのプロデューサーで、現在は収監されているハーヴェイ・ワインスタインから性的暴行を受けた被告のために、法廷で証言したことが報じられた。

動揺して感情的に

米Varietyによると、ナッターが証言を裏付けた被告の名前はナターシャ・Mと呼ばれており、2008年にナターシャさんは、ロンドンで開催された英国アカデミー賞の後に、ホテルでワインスタインに強姦されたという。被告は被害を受けた後、その当時にCMなどで何度か仕事をしたことがあったナッターに電話をかけたとのこと。

11月16日(水)に法廷でナッターは、その電話でナターシャさんは動揺して感情的になっており、「誰かが部屋に入ってきて強引に迫られた」と伝え、加害者がワインスタインだと明かしたと証言している。当時を振り返ったナッターは、電話でナターシャさんに味方になると言い、「気を付けるように」とも伝えたという。ナッターは副地方検事に、「ハリウッドでは、このようなことが何度も起きている。ただ私は、彼女が私を頼れると知ってほしかったんだ」とも述べている。

その後も…

その後も、ワインスタインのナターシャさんに対する性的暴行は続いたのこと。彼女は、エンターテインメント業界で絶大な権力を持つワインスタインを拒否すれば、自分がブラックリストに載せられて仕事が貰えなくなると懸念し、ビジネスの目的でワインスタインと密会し続けることに同意したとも証言している。

ワインスタインは、『チャームド~魔女3姉妹』のローズ・マッゴーワンや、映画『ダイバージェント』シリーズのアシュレイ・ジャッドをはじめとする数多くの女優から性的暴行で訴えられ、2020年3月に禁固23年の刑を言い渡されて収監中だ。(海外ドラマNAVI)

Photo:デヴィッド・ナッター©SF/FAMOUS