これまでに、異なる複数の俳優がスーパーマンやバットマンなどの人気スーパーヒーローを演じてきたように、マーベルコミックスのハルクも同様の道を辿ってきた。そんななか、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にて現役ハルク/ブルース・バナーを演じるマーク・ラファロが、それぞれの時代に別の俳優が独自の解釈を加えながらハルクを演じることについて語っている。
劇中にジョークとして登場
これまで実写版作品でハルクを演じてきたのは、1970年代後半から80年代にかけて放送されたドラマシリーズ『超人ハルク』に主演したビル・ビクスビー、2003年に公開された『ハルク』のエリック・バナ、2008年公開の『インクレディブル・ハルク』のエドワード・ノートン、そしてマークの4人だ。
マークがハルクを再演するDisney+(ディズニープラス)のマーベルドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』第2話「超人の訴訟」では、『インクレディブル・ハルク』に主演したエドワード・ノートンからマークに、役がキャスティングし直されたことがジョークとして描かれている。そのシーンについて、米Entertainment Weeklyの取材に応じたマークが言及した。
「実は、この件に関してエド(・ノートン)と冗談を言ったんだ。“現代のハムレットみたいなものだよね。みんなにチャンスがあるんだ”って。そして全てが終わる前に、おそらく別のハルク俳優が二人ほど生まれるんだろうな。“ハルクがマーク・ラファロだった頃を覚えてる? 今度はティモシー・シャラメみたいだね”という感じで。この世界のクールなところは、何でもあり得るということなんだ」
マークはハルクをハムレットに例え、別の俳優が同じキャラクターを演じ、それぞれの解釈やアプローチで役を体現することには意義があると言いたかったようだ。
バトンを渡している気がする
またマークは、『シー・ハルク』はあくまでシー・ハルク/ジェニファー・ウォルターズ(タチアナ・マズラニー)が主人公であり、自分の役割をバトンタッチするのはタイムリーだったと思うとも述べている。
「マーベルが『シー・ハルク』を製作すると決めたとき、すごくクールでエキサイティングだし、時期的に相応しいしタイムリーだと思ったよ。基本的には、“スタジオとしては、君が彼女にバトンを渡すことに興味はないだろうかと思っているんだが”という感じだった。スタジオが設定を教えてくれたがコミックスを読んで知っていたから、“ぜひ、やりたい”と返事をしたんだ。奇妙な形で、実際にバトンを渡しているような気がしているよ」
「シー・ハルクにバトンを渡した」というマークが、今後MCUにハルクとしてカムバックするかのか動向に注目しておきたい。
『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は、Disney+ (ディズニープラス)にて毎週木曜日に新エピソードが配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(c) 2022 Marvel