『フアン家のアメリカ開拓記』コンスタンス・ウー、ツイート炎上で自殺を図った過去を明かす

米ABCの移民ファミリー・コメディドラマ『フアン家のアメリカ開拓記』で6シーズンにわたり主演したコンスタンス・ウーが、ツイート炎上が原因で自殺未遂を図った過去を明かしている。米Varietyが報じた。

『フアン家のアメリカ開拓記』に出演中、コンスタンスはキャストのほとんどがアジア系俳優を占める、ハリウッドのロマンチック・コメディ映画『クレイジー・リッチ!』の主役を射止め、本作は世界中で大ヒット。そんななか、『フアン家のアメリカ開拓記』がシーズン6へ更新され、その仕事に縛られると参加したいプロジェクトを見送らなければならず、コンスタンスはSNSで不満を爆発。Fワード(放送禁止用語)連発のネガティブなコメントを次々と投稿して物議を醸し、その後に謝罪声明を発表したが簡単に非難の声は収まらなかった。

そんな難局にさらされたコンスタンスはソーシャルメディアから距離を置き、3年ぶりにTwitterに復帰。その久しぶりの投稿で、自殺を図った事実を明かしている。

「ソーシャルメディアで人生を失いそうになったから、戻って来るのが怖かったの。3年前、自分のTV番組の更新について軽率なツイートをしたところ、ネット上で怒りと誹謗中傷に火がついて、かなり厳しい状況になりました」

「自分の発言をひどく後悔し、アジア系の女優仲間から“アジア系アメリカ人コミュニティの汚点になった”とDMで言われたとき、もう自分は生きる価値もないのではと思うようになりました。私はアジア系アメリカ人の恥であり、私がいない方がいいのだ…と。今思えば、DMくらいで自分の人生を終わらせるなんて非現実的に思えますが、それが現実だったのです。幸運なことに友人が私を見つけて、緊急救命室に搬送してくれました」

さらにコンスタンスは、自殺を図った後にメンタルヘルスの問題に取り組んでいたとも明かしている。

「人生の多くを見直すきっかけになった恐ろしい瞬間でした。その後の数年間は自分のキャリアを後回しにし、メンタルヘルスの改善に専念していました。アジア系アメリカ人はメンタルヘルスについて十分に話し合いません。私たちは良い出来事はすぐに祝いますが、このコミュニティでは話題にしにくい問題については避ける傾向にあります。私のツイートでさえも微妙な話題となり、アジア系アメリカ人の同僚のほとんどが、私を避けるか冷たくあしらうべき時だと判断したのです。正直に言って、とても傷つきました。でも、辛い思いをしている人たちに手を差し伸べ、気遣うことがいかに大切かを思い知らされました」

そしてコンスタンスは自身の体験をまとめた回顧録「Making a Scene(原題)」を出版することも告知しており、本著は2022年10月4日に発行される予定。

なおコンスタンスは、マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのクリス・プラットが主演するAmazonのアクションドラマ『ターミナル・リスト』にレギュラーとして登場し、本シリーズは7月1日(金)にリリースされたばかりだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:コンスタンス・ウー©SF/Famous