だから世界中で大ヒット!オームが明かす『アクアマン』に隠された鉄板ドラマの秘話とは?

ド派手なカーアクションの次にジェームズ・ワンが選んだ、誰も見たことがない海中のド迫力アクション『アクアマン』。この度、アクアマンの弟で、宿敵でもある海底帝国の王オームを演じたパトリック・ウィルソンが本作の世界的大ヒットの秘密を明かした。

オームとアクアマンの闘いは本作の物語を語る上では絶対に外せない核だが、そんなオームを演じたパトリックは、「『アクアマン』にはシェイクスピアのようなドラマがあるんだ」と、本作にはイギリスの劇作家、詩人であるウィリアム・シェイクスピアの影があることを明かした。更に「この物語には、とても普遍的なストーリーがあるんだ。アクアマンとオームが例え義理の兄弟の間柄でも生来の愛がある。そしてそれを切り裂くとき、とてもドラマチックな展開が訪れるんだ。僕が演じたオームは純粋なアトランティス人で、アクアマンは人間とアトランティス人のハーフだ。だから、オームは"アクアマンは、俺より先に生まれた。確かに兄だ。でも彼は本当のアトランティス人ではない。だから王位を受け継ぐ資格はない!"という気持ちでいるんだよ」と語り、兄弟間の愛憎と、王位を巡る闘いが二人の間にはあることを語った。

『アクアマン』は世界が度肝を抜いたアクション超大作だが、その裏には誰もが知っている世界で最も有名な劇作家で詩人でもあるシェイクスピアの物語があった。「ハムレット」、「オセロー」、「リア王」、「マクベス」など、シェイクスピア4大悲劇と呼ばれる代表作は、今なお上映され続け、映画をはじめとしたあらゆるエンターテイメントに影響を与えている。パトリックは、「アクアマンとオームの壮絶な海中バトルシーンも本作の見どころの一つなんだけど、僕は観客が"あー彼らが違う状況で会うことができればよかったのに!"と思ってくれるようなシーンにしたかったんだよ」と語り、大迫力のアクションシーンにさえドラマが感じられるように演じたことを明かした。

『アクアマン』が世界を虜にする理由はもう一つ。それは作品に漂う現代性だ。パトリックは「オームは王家の出身で、身なりも小ぎれいだから、ハーフでアウトサイダーなアクアマンのような人物には嫌悪感を持っているんだ。それは今の移民問題にも通じるメッセージがある。それは意図的に演出したものではないけれど、でもこれらの社会問題がほのめかされているんだ。この作品はそういったものからも逃げたりはしない。もし人々がこのようなことを感じとってくれたら、それはとても素晴らしいことだと思うよ」と語り、『アクアマン』には今各国で問題視されている移民問題に対するメッセージさえ内在されていることを明かした。

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