アレック・ボールドウィン、映画『マザーレス・ブルックリン』で一人4役のエドワード・ノートンを大絶賛

舞台は1957年のNY。当時の犯罪映画を彷彿とさせる古典的なスタイルで、今の社会問題にも繋がる現代的なテーマを描いたアメリカン・ノワール『マザーレス・ブルックリン』。ジャズと電子音を融合した革新的なアレンジの音楽が50年代NYの独特なグルーヴを表現していると評判で、本年度ゴールデン・グローブ賞作曲賞にノミネートされるなど、国内外で高い評価を得ている。2020年1月10日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開となる本作に出演するアレック・ボールドウィン(『ミッション:インポッシブル』シリーズ)のインタビュー映像を入手したのでご紹介しよう。

障害の発作に苦しみながらも驚異の記憶力を持つ私立探偵のライオネルは、人生の恩人であり唯一の友人でもあるボスのフランクが殺害された事件の真相を追い始める。ウイスキーの香りが漂うハーレムのジャズ・クラブからマイノリティの人々が集うブルックリンのスラム街まで、僅かな手掛かりを頼りに天性の勘と抜群の行動力を駆使して大都会の固く閉ざされた闇に迫っていく。やがて、腐敗した街で最も危険な黒幕に辿り着くが...。

監督・脚本・製作・主演を務めたのは、『真実の行方』『アメリカン・ヒストリーX』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞にノミネートされた、ハリウッドを代表する演技派俳優エドワード・ノートン。本作では一風変わったキャラクターを演じつつ、初めてシナリオに挑戦し、約20年振りにメガホンも取るなど、プロデュースも含めて1人4役の活躍を見せている。

エドワード扮する主人公ライオネルと対峙することになる、権力を持つ男モーゼス。難しい役ながら、アレックは絶対的な安心感を保ちつつ活き活きとモーゼス役を演じている。そんな彼がエドワードについて訊ねられ、「エドワードが優れた俳優で頭脳明晰なことは周知の事実だ」と俳優としての彼を絶賛。また、「いい映画には一流監督が不可欠だ。二流監督でも、そこそこの映画は撮れる。だが有能な監督でないといい映画は絶対に撮れない」という持論を語り、「彼には優れた映画を作る才能がある。才能の塊と映画を作れて光栄だった」と監督としてのエドワードも高く評価していると明かす。さらに、作品に惹かれた理由について訊ねられると、物語や登場人物の素晴らしさを最初に挙げつつも、「エドワードには、一目置いていた」ということが決め手となったようで、「とても才能があって、驚くほど頭の回転が速い人だ。そんな彼に、作品に参加してくれと頼まれた。"やるしかない"と思った」と笑顔で語る。

出演は他に、『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリス、『ザ・モーニングショー』のググ・ンバータ=ロー、『スパイダーマン』シリーズのウィレム・デフォーなど実力派俳優陣が脇を固めている。

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全米批評家協会賞を受賞したジョナサン・レセムが手掛けた原作から、1999年の時代設定を1957年に変更した本作で音楽を担当したのは、『スティーブ・ジョブズ』『ゴールド/金塊の行方』でもゴールデン・グローブ賞にノミネートされたダニエル・ペンバートン。グラミー賞を受賞したレディオヘッドのトム・ヨークが提供したオリジナル・ソングは、ロック界の帝王レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーや、ジャズ界の大御所ウィントン・マルサリスも参加している。

最後に、「受けて良かった」とアレックが話しているように、俳優そして監督としてのエドワードから厚い信頼を寄せられているアレック。二人の息もつかせぬ演技合戦を劇場でお見逃しなく! 

映画『マザーレス・ブルックリン』は、2020年1月10日(金)新宿ピカデリー他にてロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:映画『マザーレス・ブルックリン』(PG12) © 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. 配給:ワーナー・ブラザース映画