『美女と野獣』『アラジン』アニメーターが認めたシンデレラガールとは?『フェイフェイと月の冒険』

Netflixで10月23日(金)から独占配信されている映画『フェイフェイと月の冒険』。ディズニー・アニメーションの大ヒット作、『美女と野獣』『アラジン』『塔の上のラプンツェル』などのキャラクターを手掛けてきた伝説のアニメーター、グレン・キーンが監督を務めるファンタジー・アドベンチャーだ。その主役に新人女優が起用された経緯についてご紹介しよう。

『フェイフェイと月の冒険』の主人公は、物心ついた頃から、今は亡き母が語る"月には女神がいる"という伝説を信じ続けてきた少女フェイフェイ。科学が大好きな彼女は、家族をめぐる様々な悩みを抱えつつも《月の女神の伝説》を証明するために自らの手で宇宙船を作り、ウサギのバンジーとともに月へ向かうことを決意する。辿り着いた月の世界には不思議な王国や幻想的な生き物たち、そして思いがけない冒険が待ち受けていた...。

主演のキャシー・アンは、もともとはデモ音源用メンバーの一人として参加予定だったものの、高い歌唱パフォーマンスにより主役に採用された。その背景について、キャシーが当時の胸中や様子を明かすほか、キーン監督が大抜擢の理由を説明している。

デモ音源用スタッフの一人として見せた高いパフォーマンスにより、主人公に大抜擢されたキャシー・アン。それまでは数本のショートフィルムやTVシリーズにのみ出演してきた彼女は、人生を変えたとさえ言えるレコーディングについて、「その日は本当に緊張していました。自分が担当する曲の番が来るまでの間に緊張が増していって、録音ブースに入る頃には誰の顔も見られないほどに震えていました」とプレッシャーに押し潰されそうだったことを打ち明けた。しかし歌唱後のことについては、「歌い終わると"素晴らしかった"と言ってもらえたんです。顔を上げて、周囲のワクワクした顔を見た時は本当に嬉しかったです」と、主役の座を掴んだ瞬間の思いを告白。フェイフェイについて「月に向かうという強い決意をして、たとえ失敗しても諦めない、そんな少女を演じることができたのはとても光栄です」と、キャラクターの魅力と演じられた喜びを語った。

キーン監督も、キャシーについて「彼女はこの映画にとって、アニメーションを作る上で中核となるDNAのような存在でさえありました。彼女の顔かたちもキャラクターのビジュアルに影響を与えました。彼女の声は、私の耳にではなく心に語りかけてきたんです」と、彼女の表現力の高さに太鼓判を押している。

『フェイフェイと月の冒険』はNetflixにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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Netflix映画『フェイフェイと月の冒険』