『恋するブライアン』は『セックス・アンド・ザ・シティ』なのか?

恋するブライアン

なんだかんだで『セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)』って、すごいよねと思う。放送が終わってから、もう何年も経つのに映画化しちゃうし。それで見に行きたいなーと思ってる自分がいるんだし。別に映画とリンクしたわけじゃないんだろうけど、年が明けてスタートしたミッドシーズン・ドラマには"ウチこそ『SATC』の正式な跡継ぎ"と言い争ってるような『Cashmere Mafia』(Lipstick Jungle』(NBC)の2本があります。もう、「金八先生」が当たったからって、「仙八」だの「新八」だの作ったみたいなもんだろうか? しかしそのレベルにさえ達しているのか『カシミア』と『リップ』!? 「貫八」の方がまだ本家に近いよ、みたいな。

こんな懐ドラの話ばっかりじゃ、誰もわかりませんで...。さて、今回は『恋するブライアン』は男子版『SATC』なのかって話題。

略して『恋ブラ』は、日本では4月から始まるらしいので、ちょっと説明。主役のブライアン(バリー・ワトソン)は男にも女にも好かれる超ナイスな奴。しかし、その"八方美人"ぶりがたたり、本物の恋には恵まれずにいます。それでもブライアンは、「運命の人に出会う」という希望を捨ててはいません。そんなブライアンの胸を締め付けるのは、親友アダムの恋人マージョリー...。

さくっと、あらすじを書いてしまうと、なんだか可愛いドラマですよね。普通はこの手のドラマって、恋人や友達を振り回しちゃうのが"女子"なわけです。キャリー・ブラッドショーは、ささいなことで傷付き、悩み、友達総動員してしまう。男子たち(ゲイ男子除く)は、何が悪かったか分からないまま、「あーですか? こーですか?」と、ひと悶着。『恋ブラ』の『SATC』男版たるゆえんは、恋の悩みでつるんだり、振り回すのが、女子じゃなく"ブライアン"とその友達であること。ブライアンはハンサムだし、ナイスガイだから、女子は一直線に好きになっちゃうんだけどね。困ったちゃん、ブライアン。

『恋ブラ』は男だって"恋バナ"するんだぜ、というお話。『SATC』ほど過激じゃないのは物足りない? かもしれませんが、恋する繊細男子が主役になるのも、たまにはいいなと思う。

先走っちゃうわけですが、私、このドラマの第2シーズン好きでした。男子も女子もみんな優しくって、幸せになりたいと願ってるキャラクターばかりだから、応援したくなるんです。

恋するブライアン
WOWOWにて4月19日(土)深夜0:00スタート!!

©Touchstone Television