UKドラマを見るならやっぱりメンズチェックは欠かせない。
現在、注目しているのは1人のシブメンオヤジ、フィリップ・グレニスター。ここにきて、各局でグレニスター祭り開催中?と思うほど、さまざまな出演作品が放送されている。『時空刑事1973 LIFE ON MARS』『キケンな女刑事 バック・トゥ・80"s』『ホーンブロワー 海の勇者』『ステート・オブ・プレイ~陰謀の構図~』。いずれもミニシリーズだけれども、どの作品もおもしろいから困る。
なかでも『ホーンブロワー 海の勇者』シリーズは、一度見たら病みつきになるほど。以前にも放送していたドラマなんだけど、タイトルにピンとこず、スルーしていた。みなさん、タイトル・スルー(んな言葉はないけどね)はやめましょう。
で、このドラマのいいところは、オトコ臭さ200%(つまり、女っ気はお飾り程度)なところ。ナポレオン時代のイギリス海軍のお話なのだけれど、これが思いのほかいい。グレニスターは、『ホーンブロワー2』で主人公ホーンブロワーと敵対するホッブスという役どころを演じている。そのホーンブロワーを演じているのは、あの映画『ファンタスティック・フォー』のノビノビマンことヨアン・グリフィズ。そして彼の親友アーチーを演じるのが、なんと『バトルスター・ギャラクティカ』のアポロ役で女性ファンが急増したという(?)ジェイミー・バンバーなのだ。この3人のシブメン、イケメンたち、それもイギリスオトコが活躍しているドラマ、見逃す手はありませんぜ、だんな(誰?)。パイレーツオブカリブで、「海の男」の魅力にはまったお嬢さんもお見逃しなく!
もうひとり、注目しているイギリスのシブメン。それが『ドクター・フー』の9代目ドクター、クリストファー・エクルストンだ。というより、『HEROES/ヒーローズ』の透明人間クロードといったほうが今っぽい? グレニスターよりも1歳若い1964年生まれのシブメン、エクルストン。グレニスターがどちらかというとややスノッブな雰囲気を持つのに対し、エクルストンにはこれぞ労働階級!という雰囲気。いや、彼の国の"見えない階級制度"はあまりよくわからないのだけれどね。で、エクルストンの場合、透明人間クロードよりは、やはりイギリス感あふれるドクターがはまり役。10代目ドクター、デイビッド・テナントのほうが、イケメンといえるのだろうけど、エクルストンの9代目ドクターの斜に構えた感がイギリスっぽいのだ。そうそう、彼はあの秀作ドラマ『心理探偵フィッツ』にも出演している。こちらもおすすめ。
とくれば、やはり『心理探偵フィッツ』のフィッツことロビー・コルトレーンも紹介しちゃおう。グレニスター、エクルストンより一世代上のコルトレーン、いまや『ハリー・ポッター』シリーズのハグリッドのイメージが強いけれど、まあフィッツを超える役ではない(なぜか強気)。シブメンというには、ちょっと...なコルトレーンだけれど、『心理探偵フィッツ』でのコルトレーンはなぜか女にもてる。ギャンブルにはまり、人付き合いはヘタクソ(口の悪さは宇宙一?)、妻にも逃げられ(そしてよりを戻したり一波乱)、なのになぜ? 心理探偵という冠どおり、一流の心理学者なのにね。そこがフィッツたる所以。『名探偵モンク』に通じるところが多分にある(と思う)このドラマ、モンクファンの方にはおすすめ。あ、でもUKスパイス、しっかりかかっていますんでそこんところご注意を。
このままいくとビル・ナイ(『ステート・オブ・プレイ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、そして『ラブ・アクチュアリー』)とか、どんどんシブメン年齢層が高くなっていきそうなので、最後に少し若め?に戻るとしよう。ということで"時空刑事"サム・タイラーことジョン・シム。グレニスターとは『時空刑事』『ステート・オブ・プレイ』そして最新作の『Tuesday』でも共演。『ドクター・フー』に出演しているほか、以前WOWOWで放送した『セックス・トラフィック』にも出演しているUKドラマ(映画もね)の常連さんだ。彼も労働階級っぽい(短髪で目が鋭いだけですぐこれだ...)ので個人的には好みのルックス。UKミュージック好きなら映画『24アワー・パーティ・ピープル』でバーナード(「ジョイ・ディヴィジョン」のギター、そして「ニュー・オーダー」のボーカル)役やったよ、でわかるかも。確かに少し似てます、バーナードに。そのうち、グリフィズやバンバーのようにハリウッドで大活躍するかも、なシムの今後に注目していこう!