【海ドラ・グルメ企画】『ビッグバン★セオリー』『NUMB3RS』ジューイッシュ料理定番の味「ブリスケット」

昨年末、NAVIのツイッターでは、フォロアーさんたちと突然、こんな話で盛り上がりました。
「あの海ドラに出てくるあの料理がおいしそう!」「食べてみたい!」「NAVIで料理企画やってほしい!」

...やりましょう!!(まずはお試しで)

今回取り上げるメニューは、「ブリスケット」!

「ブリスケット」とは牛肉の部位のひとつで胸に近い肩バラ肉のこと。バーベキューの食材としても一般的で、グリル以外に塩茹で・スモーク・煮込み...と調理法はさまざま。だが、アメリカのドラマで「ブリスケット」といえばユダヤの肉料理を指す場合がほとんど。ユダヤ系の家庭では、祝祭日のメインディッシュや安息日の作り置きメニューとしておなじみの一品なのです。

『ビッグバン★セオリー』には、ハワードのお母さんお手製のブリスケットが何度も登場。『NUMB3RS』でもアランが安息日前の夕食に作っていました。第4シーズンで撃たれて入院したドンに差し入れたのもコレ。『THE OC』では、セスが「ミートローフ事件」として言及。どうやら料理下手なキルスティンがブリスケットを作ろうとして失敗したらしい。

テレビで見る限り、ハワード母のブリスケは煮込まれすぎで正直それほど美味しそうじゃないのだが、日持ちもするし調理しやすいようアレンジしたレシピで作ることに。

そんなわけで前日から仕込み開始! まずは・・・

【1】500グラム程度の牛肩バラブロックを用意。これぐらいのサイズならスーパーでも入手しやすく、火の通りもいいので調理時間の短縮にも。フォークで肉に穴を開けておくと柔らかくなりやすい。

【2】ボウルで、タイム・ローズマリー・バジル・パセリなどの乾燥ハーブ、パプリカパウダー・ガーリックパウダー・塩・ブラックペッパーを大さじ半分ずつ混ぜ、ドライラブ用のスパイスを配合。市販のミックスやシーズニングソルトでもOK。肉の表面にすり込み、ラップでくるんでよくもみこむ。

【3】スパイスがなじんだらラップを取って密閉容器に入れ、オリーブオイルでマリネ。冷蔵庫で一晩寝かせる。

そして翌日、いよいよ調理本番。

【4】フライパンで肉の全面に焼き色をつける(スパイスが焦げやすいので注意!)。アルミホイルで3~4重にきっちり包み、130度に温めておいたオーブンで20分蒸し焼きに。

【5】上下を返してさらに10分焼く。ホイルの上から触って、モッツァレラチーズぐらいの堅さになるまで3~5分ずつ追加で加熱し、焼き具合を調整。火を止め、扉を閉めたまま1~1.5時間ほど放置。余熱で中まで火を通す。

【6】オーブンから出して、肉汁が流れ出ないよう粗熱をとってからホイルを外し、薄く切り分けてできあがり。

低温でじんわり加熱したおかげで、スライスした肉はほんのり桜色。そのままでも、粒マスタードやBBQソースを添えてもいいが、今回は肉を焼いたあとのフライパンに赤ワイン・ケチャップ・はちみつなどを加えて作ったソースをかけてみた。リーズナブルな塊肉に高級感が出たような...? 肉のジューシーさと旨みが引き立ち、コレがまたワインに合う~!!

それなりに時間はかかるが実際はほぼオーブン任せ。手順はシンプルなのに見た目は豪華。数日は保存できるので、余ったら翌日はサンドイッチの具としてランチに。

そんなおもてなしにもぴったりの海ドラグルメ《ブリスケット》。この週末のディナーにいかが?