アメリカのファンタジー作家、テリー・ブルックスが執筆するファンタジー小説シリーズ『Shannara(シャナラ)』をTVシリーズ化する動きがあるようだ。

『Shannara』は、1977年から刊行されている正統派ファンタジーシリーズ。魔法が息づく「Four Lands」と呼ばれる世界を舞台に、数百年という歳月をまたいで、古代エルフ王家の末裔が世界の命運をかけた戦いに身を投じるさまを描く。先月刊行されたばかりの最新巻『Wards of Faerie』は、ニューヨーク・タイムズのベストセラーで第二位にランクインした(日本では、シリーズのうち『シャナラの剣』『シャナラの妖精石(エルフストーン)』が扶桑社から刊行されている)。

米Varietyの報道によると、原作者のブルックス自身も製作総指揮に名を連ね、小説の第二巻『シャナラの妖精石(エルフストーン)』を下敷きにシーズン1を製作する。ショーランナーや監督の選定を終えたあとで、ネットワーク局への売り込みを始めるということだ。

正統派ファンタジーのTVシリーズと聞いてすぐに思いつくのは、ジョージ・R・R・マーティン作の小説シリーズ『氷と炎の歌』を原作に、米HBOが製作している大河ファンタジードラマ『GAME OF THRONES』。今回の企画は、その成功に触発されたものだと思われる。『Shannara』も長年支持されているシリーズだけに、ファンタジーファンの期待を大いに集めるにちがいない。(海外ドラマNAVI)