意地悪女王の呪いを受けて、おとぎ話の登場人物たちが現代に暮らす米ABCの人気ドラマ『Once Upon A Time』。そのスピンオフとして、ルイス・キャロル作の「不思議の国のアリス」を題材にした短編映像が試験的に作られることになった。

短編映像のタイトルは『Once: Wonderland』。女王の呪いが降りかかる前の「不思議の国」が舞台となり、高潔な精神の持ち主でありながら、辛い生い立ちのために心に傷を負ったアリスの視点で物語が語られるという。

主人公アリスを演じるのは、英国生まれ・オーストラリア育ちの女優ソフィー・ロウ(『アンストッパブル・ハイウェイ』)。また、アリスと同様に主要キャラのひとりとなる"ハートのジャック"役に、英国の俳優マイケル・ソーチャ(『ビーイング・ヒューマン』)。謎に包まれたアリスの恋人サイラス(Cyrus)を、新進俳優のピーター・ガディオットが演じることが決まっている。

現在、本家ドラマ『Once~』のクリエイターであるエドワード・キッツィスとアダム・ホロウィッツは、『Zero Hour』『The River』で製作総指揮を務めたザック・エストリンと、本家ドラマで主要な脚本家として活躍するジェーン・エスペンソンの助けを得て、脚本を執筆しているところ。シーズン2の撮影が終わる4月に、同じ撮影地のバンクーバーでプレゼンテーション用の短編映像を撮影し、これが採用されれば、7~8月にパイロットを撮影することになる。

なお、米Entertainment Weeklyに、キッツィスとホロウィッツが語ったところによると、もしパイロットやシリーズが実現するなら、従来のスピンオフとは違ったものにするとのこと。1シーズン22話分のドラマを5年間続けるのではなく、『アメリカン・ホラー・ストーリー』のように、始まりと終わりがあるタイプの作品に仕上げたいということだ。

果たして、この試験映像はスピンオフ作品に結びつくのか? 続報を楽しみに待ちたい。(海外ドラマNAVI)