鬼才デイヴィッド・クローネンバーグの息子、ブランドン・クローネンバーグ監督のデビュー作となる映画『アンチヴァイラル』PRのため、本作に主演するケイレブ・ランドリー・ジョーンズが来日した。
『アンチヴァイラル』とは、近未来を舞台にしたサイコミステリー。映画スターなどセレブがかかった病気のウィルスを熱狂的なファンたちに販売するクリニックで働く技師が主人公。この技師が人気女優を死に至らしめたウィルスに感染したことから、彼自身がファンたちの標的になってしまうというストーリー。『ザ・フライ』『イースタン・プロミス』を手掛けた父デイヴィッドのDNAを見事に受け継いたのか、本作もグロテスクにしてシュールな物語となっている。
主演のケイレブは、テキサス出身。『ノーカントリー』で映画デビュー後は、TVシリーズ『Friday Night Lights』『ブレイキング・バッド』のシーズン3にも出演している。『X－MEN：ファースト・ジェネレーション』で、口から破壊力抜群の超音波を発するミュータント、ショーン・キャシディことバンシー役で一躍脚光を浴び、今やハリウッドでは次世代スターの一人として活躍が注目されている人物である。
身長180cmで小顔。モデルとしても活躍しているだけあって、立ち姿もクール、時に妖しい色気も漂わせるケイレブだが、取材中はとっても人懐っこい笑顔を見せて、陽気にしゃべる23歳。『アンチヴァイラル』の主人公を演じたことについてケイレブは、ウィルスによって体が病に蝕まれていく姿を「風邪を引いたときに、わざと寝不足の状態を作ったり、何も食べないで飢餓状態を作り出したりして、この役になりきったんだ」と話した。
今後、日本では、本作に続き、マーク・ウォルバーグと共演したクライム・アクション映画『ハード・ラッシュ』(原題『コントラバンド』)が6月に公開、また9月末に公開になるル・ジョーダン監督作『ビザンチウム』ではヒロインのシアーシャ・ローナンと恋に落ちる青年役を演じる。さらには『X-MENファースト・ジェネレーション』の続編、『X-MEN：Days of future Past』への出演も決定しているケイレブ。今後の活躍が期待される。
映画『アンチヴァイラル』は、5月25日（木）シネマライズ他にて公開。（海外ドラマNAVI）
Photo：ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
