トマス・ハリスの小説で、同名映画化された『羊たちの沈黙』に登場する殺人鬼ハンニバル・レクターを主人公にしたNBCのTVシリーズ『Hannibal』が、先日のボストン・マラソン爆破事件を受け、一部エピソードを削除したことがわかった。

The Hollywood Reporterによると、TV放送から削除されたのは『Hannibal』の第4話「Ceuf」。子供が他の子供を殺害するというショッキングな内容だったという。ボストン・マラソン爆破事件発生直後ということもあり、このエピソードのTV放送は見送られたが、制作側は現在これを6パートに分けた縮小版をWEBエピソードとして配信している。

配信されたのは第5話の放送前日で、クリエイターのブライアン・フラーはその理由について「我々は、ストーリーを知ってもらうために全てのシーンを見て欲しかった」とコメント、また今後、複雑になっていくハンニバル・レクター博士(マッツ・ミケルセン)と、アビゲイル・ホブス(ケイシー・ロール)との関係性を色濃く示しているエピソードでもあると説明している。

アメリカでは削除されてしまったが、国際市場に出た場合にはそのまま放送するとのこと。フィクションとはいえ、時期が悪かったようだ。(海外ドラマNAVI)