同性婚の権利を支持する判断をアメリカの連邦最高裁が示したことを受けて、『モダン・ファミリー』でも、あのカップルが大きな決断をするかもしれない。
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アメリカ時間6月26日(水)、連邦最高裁は同性婚カップルの権利を否定した「結婚防衛法(DOMA)」を違憲とする判決をくだした。また、カリフォルニア州で同性婚を禁じる「提案8号(Proposition 8)」についても、違憲とする判断を示している。
これを受けて、製作が5月に決まった『モダン・ファミリー』シーズン5でも、ゲイのカップルであるミッチェル(ジェシー・ファーガソン)とキャメロン(エリック・ストーンストリート)がいよいよ正式に結婚する可能性が浮上してきた。番組クリエイターのひとりであるクリストファー・ロイドは、「可能性はだいぶある。いままでのシーズンにはなかった展開として、検討しているのはたしかだよ」と話している。
「二人にしてみれば、扉が開かれたような気持ちだろうし、その扉を通り抜けてみたいだろうね。今日の判決で、結婚を決めようとしているゲイのカップルは大勢いると思う。僕らにしてみれば、それは探求すべき領域なんだ」
実は、脚本家たちは二人の結婚についてこれまでにも話し合いをしたことはあったそうだが、あからさまに政治的なメッセージを発して、視聴者を遠ざけるリスクをおかしたくなかったのだという。「その気がまったくなかったというんじゃなくて、番組のトーンに気をつかったんだ。この番組に向いたことだとは思えなかった」
さらに、最近ではアメリカ自由人権協会が、ミッチェルとキャメロンを結婚させようと運動を起こしていたが、そうした外部の圧力に屈するのもいやだったとか。「感情移入してもらうのはありがたいけれど、僕らのキャラクター描写に影響をおよぼそうとするのは領空侵犯だから、それには抵抗した。意図はわかるけれど、この運動はばかげている。だって、現実には存在しないキャラクターなんだよ!」
それでも、26日の判決を知って、ミーティングにのぞんだ脚本家たちは有頂天だったそうで、「みんなでキャラクターのために喜んでいたのはこっけいだったけど、今日はミッチェルとキャメロンのためにお祝いをしてあげたい気分なんだ」と、ロイドは語っている。
さて、シーズン5で二人は本当に結婚するのか?この先の展開を楽しみに待ちたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『モダン・ファミリー』
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