スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めるサバイバルドラマ『フォーリング スカイズ』。本作でノア・ワイリー演じるトム・メイソンの長男"ハル"と次男"ベン"を演じたのが、ドリュー・ロイとコナー・ジェサップ。期待の若手俳優が来日したということで、早速海外ドラマNAVIが突撃してきました!
ドリューは今回初来日なのですが、コナーはちょっと事情が違っており...
「実は今年の5月から日本にいるんだよ。ファームステイしているんだ!」
...と、衝撃発言! 日本が好きで好きでたまらないというコナーは、一度日本で暮らしてみたかったんだとか。(それにしてもファームステイとはなかなか目の付けどころが斬新!)
この日、午前中は記者会見の場に登場した二人ですが、午後からの個別インタビューでは「コニチハ」「アリガト」「ドイタマシテ」(どういたしまして)など、二人で日本語の挨拶を特訓しつつ(?)インタビュールームに登場しました。
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――(二人の様子をみて)ドリューさん、コナーさんから日本語を教えてもらっているんですか?
ドリュー:コナーはそんなに日本語は得意じゃないですよ。
コナー:僕の方は完璧ですが!(笑)
――お二人とも日本をとても気に入ってくださっているようですね。
コナー:世界中で日本が一番好き。さっきの記者会見でも言ったけど、もう一度言いますよ!
ドリュー:僕はあまり日本のことや、日本の文化をよく知らないんです、実は。だから、いろんなことを発見するのがとても楽しいんです。コナーが日本大好きなので、それがうつってきたかもね。
コナーはものすごく日本のことが好きで、いろいろ影響を受けているみたい。今回の取材が終わったら、二人とも旅行をしようと思うので、日本でいろいろなことを学びたいと思っています。
コナー:旅行はとても楽しみですね―それはもう!
――さて、このインタビューでは、海外ドラマNAVIのユーザーからいただいた質問をもとにお二人に聴いていきたいと思います。まずは...「そもそも二人が俳優の世界を志したきっかけはなんですか?」
コナー:僕はきっかけ(というか、たいした話)はないです。これについては彼の方が面白いストーリーを持ってますよ!(笑)
ドリュー:僕はアラバマ州というハリウッドからすごく離れたところで産まれたんですが、まわりに俳優なんて誰もいない。それで、父なら何を聞いても答えを持っているだろう思ったので、「どうやったら俳優になれる?」と聞いたら、「さすがにわからない」と言われまして。
アトランタにいた時、バンドをやってた友達も「とにかく音楽をやるためにはハリウッドみたいな所にいた方がいいだろう」といってハリウッドに引っ越していきました。僕は1度もステージに立ったことがないし、カメラの被写体になったこともない。なにもやったことがないんですが、とにかく行ってみようと!
そうしたら、「ハリウッドに行ったらきみのマネージャーをやってあげるよ」という方がいましたので引っ越しました。
そこから5年間、ハリウッドのホテルでパーキングサービスのアルバイトをしてたんですが、まったく俳優の仕事は来なかったんです。でも、ずっと演技の勉強をし続けて、今回、運のいいことが次々に起こって、この役をいただくことができたんです。
コナー:僕は、アラバマからはさらに遠く離れたカナダの出身ですが、11歳ぐらいの時から俳優...というか演技には関わっていました。映画が非常に好きだったということと、演劇に関係したことにも興味があって、両親の前で手品をやって見せたり、『フック』とか『オズの魔法使い』の1シーンとかやっていたので、両親がそういう活動をさせてくれるようになりました。友達の中にはもっと、例えばエージェントを探してCMのオーディションとか、仕事に結び付けるようなことをやってる人もいましたが、そのことを両親に言ったら反対されて。「エージェントをつけることはできない」と。で、1年ぐらい説得しているうちに、とうとう両親から「エージェントを探してもいい」と言われ、そして今に至りました。
――以前、『フォーリング スカイズ』でダイ役を演じているピーター・シンコダが来日し、取材をしたことがあるんです。そのときにピーターだけが知るスティーブン・スピルバーグの秘密(スピルバーグの家には寿司バーがある!)ということを聞いたのですが、お二人だけが知っているスピルバーグの秘密ってありますか?
二人:(爆笑)「シンコダ・センパイ!」(※日本語)
ドリュー:まず、なんでピーターがその話を知っているかというと、彼はお酒のデリバリーの仕事をしてたから! 多分それで彼の家に(忍び込んだとは言わないけど、)お酒を家の中まで届けて、知ったんだろうね。
――正解です!ご本人もそうおっしゃってました(笑)
ドリュー:でも僕はそんな人の家に入り込んだりはしないので(笑)そんないいネタは全然無いんですよ。ですが、以前ビバリーヒルズのホテルで働いていた時、彼の車をパーキングに入れたことがありました。その時、僕は彼の車の運転席に座って、「ワオ...彼は人の人生を完全に変えられる力を持った人なんだ...」と思ったんです。そして今、彼のお陰で僕の人生は本当に変わりました。
コナー:すいません、僕はなにもないです(笑)僕が知っていることは皆さんも知っていることだと思います。
スピルバーグは、これだけ多くの作品や映画、TVドラマと、いろんなプロジェクトを抱えながら、その量だけじゃなくものすごく質も良いものを保っている。こんな素晴らしいことを自分は体験しているけれども、それは皆さんも知っているんじゃないかな。
――今ドリューさんは20代、コナーさんは10代で、これからますます成長されていくとおもうのですが、自分のライバルだったり、あるいは目標にしている役者さんはいますか?
ドリュー:ライアン・ゴスリングの作品は全部見たいね。ジェレミー・レナーも、すごく面白い俳優だと思う。同年代というか、若いぐらいだけど『キック・アス』に出ているアーロン・ジョンソンとか。彼が『Nowhere Boy』という小品の映画でやった演技は素晴らしかった。すごく情熱のある役者だと思う。
コナー:アンディ・ガーフィールドは僕も好き! 同じ年代だけど、僕らとタイプは違うけどね。あと『モールス』のコーディー・スミス、『ヒューゴ』に出ているオーストラリアの俳優アッシャー・バターフィールド。若くて素晴らしい役者がすごくたくさんいますよ。
――シーズン1から共演されていて、お互い成長したと思う所はどこですか?
ドリュー:さっき待っている間にシーズン1を見ていたんですけど、日本語(吹替版)だった!スゴイね!その映像を観ながら「みんなあの時若かったね」という話をしていたんです。二人だけじゃなく、全員そうなんですが、ずっとやっているということ、そして繰り返しやって、いつもベストを尽くそうとしてるから、皆演技がよくなったということは感じていました。
コナー:やっぱり同じ意見です。始まった時、僕は15歳で今は19歳ですので、この4年間の重みというのは年齢的な意味もあり、すごい4年間だと思います。
だからもしこの4年間で何の進歩もなかったら心配になりますけれども(笑)。皆このドラマで演技をしている人は全員上手くなっていると思います。
でも僕らに影響を与えた人...ノア・ワイリーがいたりムーン・ブラッドグッドがいたりウィル・パットンがいたり...そういう人たちが僕らを引っ張っていってくれているんだなと思います。
――日本ではまだこれからの放送となるだろう、シーズン3の見どころを教えて下さい。もちろんネタばれにならない程度でいいですよ。
コナー:シーズン1は、どちらかというと登場人物の限られたグル―プの中で何かが起こっているストーリー。それがシーズン2になってもっと周りの世界が広がっていくんだけれども、シーズン3というのは、そういった意味では爆発的にスケールが大きくなっていて、そしてSFの要素も、もっと神話的な部分も含んで深まっていて、ストーリー的にももっと深くなっていきます。
ゲストスターが出演したり、今度は馬も登場します(笑)。新しい武器が登場したり、人も死んだり、信頼できると思っていた人が信頼できなかったり...
とにかく、全体的にもっとスケールの大きいものになる、ということがシーズン3の見どころになると思いますよ!
取材前日、ドリューとコナーは二人で地下鉄に乗り、新宿・歌舞伎町のネオンを見学に行ったとか、好奇心旺盛な二人は、自由に日本を楽しんでいるようでした。
ちなみにファームステイ中のコナーは、「次のシーズンの撮影が始まったらもちろん帰国するよ!」だそうです。それまでは、日本のどこかでコナーに会えるかも!?
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『フォーリング スカイズ』シーズン2
スターチャンネル(BS10ch)にて2013年12月一挙放送予定
<キャスト>
トム・メイソン:ノア・ワイリー
アン・グラス:ムーン・ブラッドグッド
ウィーバー:ウィル・パットン
ハル:ドリュ-・ロイ
ベン:コナー・ジェサップ
マット:マクシム・ナイト
ローデス:セイチェル・ガブリエル
ジョン・ポープ:コリン・カニンガム
マーガレット:サラ・サンギーヌ・カーター