『ドクター・フー』のタイムマシン「ターディス」をめぐって訴訟

時空を自在に旅する謎のドクターの活躍を描く、イギリスの国民的番組『ドクター・フー』。同国などで11月23日(土)に放送される50周年記念エピソードを目前にして、本作に登場するタイムマシン「ターディス」の使用権をめぐり訴訟が起きていることが明らかになった。

The Independentが伝えたところによると、旧シリーズにおける最初期のストーリー「An Unearthly Child」(1963年放送)を担当した脚本家アンソニー・コバーンの息子ステファンが、ターディスの使用権をめぐって英BBCを訴えたという。

ステファンの主張によると、父アンソニーは公園を歩いているときに当時よく目にした"ポリスボックス"に着想を得て、ターディスの外見をそっくりにすることを思いついたのだという。BBCに父が与えた非公式な許可はすべて、本人が亡くなった1977年に失効したとステファンは述べ、作品中におけるターディスの使用を停止するか、または、父が亡くなってからあとのターディスの使用料を支払うよう要求している。

「『ドクター・フー』のファンの皆さん(私自身はファンだったことはありません)から、愛する子ども番組の要素を取り除くことは、決して私の望むところではありません。ただ、父ジェームズ・アンソニー・コバーンが果たした貢献を公に認知してほしい。そして、法的に妥当な賠償を求めているだけなのです」と、ステファンは述べている。

BBCは告訴内容を調査中だが、1980年代に著作権を登録して以来、異議申し立てを受けたことは一度もないと述べている。また同局は、50周年記念にあわせて放送予定だった最初期ストーリー復刻版の放送をとりやめた。

なお、ターディスをめぐる訴訟はこれが初めてではなく、1996年には、ロンドン警察がターディスの商標の所有権を主張したことがあるが、訴えは棄却されている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ドクター・フー』
(c)BBC 2008