『HOMELAND』キャリーの父親役、ジェームズ・レブホーンが65歳で死去

大ヒット・サスペンス『HOMELAND』で主人公キャリーの父親役や、『ホワイトカラー』のFBI捜査官などを演じ、名脇役として知られるジェームズ・レブホーンが皮膚ガンにより、65歳で亡くなった。

エージェントが米The Hollywood Reporterに明らかにしたところによると、ジェームズは1992年にメラノーマ(悪性黒色腫)であるとの診断を下されていたという。それ以来、長く闘病を続けてきたが、ここに来て容態が悪化したため、10日ほど前からニュージャージー州の自宅でターミナル・ケア(終末期医療)を受けていた。ジェームズはそのまま家族に見守られながら、金曜の午後、静かに息を引き取ったという。

半世紀におよぶ俳優歴を通じて、ジェームズは『いとこのビニー』『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』『インデペンデンス・デイ』など、幅広いジャンルの映画やブロードウェイ作品、舞台劇に出演。知的な風貌を生かし、判事や政府高官、富豪、医師や教育者といったWASP的な役柄を十八番とする一方、『リプリー』などで演じた厳格な父親役も得意とした。またTV作品では、『LAW & ORDER/ロー・アンド・オーダー』で冷酷なシリアルキラー役に挑戦して新境地を開拓し、後に弁護士というまったくの別人役で同番組への再登場を果たしたほか、『となりのサインフェルド』『30 ROCK/サーティー・ロック』などの人気シットコムにも出演。米USAネットワークのヒットシリーズ『ホワイトカラー』では「ホワイトカラー犯罪ユニット」のトップ、特別捜査官リース・ヒューズ役、近作『HOMELAND』では娘と同じく双極性障害に苦しむ父親フランク・マティソンに扮し、サスペンス・ドラマに奥行きを加えた。

USAネットワークは「ジェームズ・レブホーン氏の訃報に本局は深い悲しみに包まれています。『ホワイトカラー』でジェームズが演じたリース・ヒューズ役のパフォーマンスは実に見事でした。ジェームズのご遺族と友人の方々にお悔やみを申し上げます」とのコメントを発票し、哀悼の意を表した。度々共演したフィリップ・シーモア・ホフマンに続く名優の死を心から悼むばかりだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『HOMELAND』
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