『ブレイキング・バッド』がTVドラマ界に与えた影響とは...

世界中で大ヒットした『ブレイキング・バッド』。イギリスでは2012年からNetflixのオンライン・ストリーミングが行われているが、その視聴者は200万人を越え、本国アメリカに負けない人気ぶりをみせている。英Radio Timesでは国を問わず視聴者を惹きつける本作の魅力と、TV界にもたらした影響に迫っている。

本作はNetflixで配信される前に、英FXや英5USAなどのチャンネルでも放送されていたこともあるが、いずれもシーズン初期で放送を終えその後は通常の放送局で取り扱われることはなかった。しかし、その後も現代のソーシャル・メディアが持つ口コミの力で熱狂的なファンを増やし、イギリスでも社会現象を巻き起こしている。Netflixで配信されてからは、その人気の高さからオンデマンド・サービスの広告塔の役目を果たしている。

『ブレイキング・バッド』の魅力について主役のウォルター・ホワイト役を務めるブライアン・クランストンは、シェイクスピア作品に例えている。ブライアンいわく、本作は冒頭のダーク・コメディから緊迫感溢れる悲劇的な結末まで、5シーズンからなるシェイクスピア風の映画。「シェイクスピア作品の"コア"と同様に、(本作の魅力は)まさに感情と人々の行動、お互いに対する感じ方なんだ。それが時代や設定に関わらず、視聴者の心に響くんだ」と語っている。

本国アメリカだけでなく、世界各地で熱狂的なファンが多い『ブレイキング・バッド』は、ブライアンの言うように、時代や国を超え愛されるシェイクスピア的な作品といえるかもしれない。

『ブレイキング・バッド』シーズン1は、スーパー!ドラマTVにて6月6日(金)22:00~放送スタート。

Photo:『ブレイキング・バッド』
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