1969~1974年に放送された米ABCのコメディ『ゆかいなブレディ家』で家政婦のアリス役を演じたアン・B・デイビスが6月1日に亡くなった。

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米CNNがインタビューしたアンの親しい友人によると、アンは転倒して頭を打ち、搬送されたテキサス州サンアントニオの病院で亡くなったとのこと。どうやら硬膜下血腫を起こしたようで、意識不明のまま帰らぬ人となった模様。享年88歳だった。

アンは1955年から放送されたコメディ『The Bob Cummings Show』で秘書を演じてブレイク。この役でエミー賞を2回受賞しており、1960年にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに名前が刻まれている。とはいえ、アンの代表作は、やはり『ゆかいなブレディ家』だろう。本作は、再婚同士の夫婦と、それぞれの連れ子である三人の息子と三人の娘が巻き起こすドタバタコメディだが、そんなブレディ家のもう一人のメンバーが家政婦のアリス。お決まりの水色のメイド服に白いエプロン姿のアリスは、こんな人が家にいたら...と思ってしまうような元気で愉快なオバちゃんだった。

ブレディ家のママを演じたフローレンス・ヘンダーソンは、アンが他界した当日に自身のフェイスブックにコメントを投稿。「親愛なる友人であり、同僚のアン・B・デイビスが亡くなったと知り、深いショックを受け、悲しみにくれています。彼女とは数か月前に話しましたし、とても元気だったんです」と無念さをにじませた。

本作は1974年に終了した後も何度かTVに復活し、アンもアリス役を再演。本シリーズへの最後の出演となったのは、1995年に製作された映画版『ゆかいなブレディー家/我が家がイチバン』。アンはジャン(ジェニファー・エリス・コックス)を家に連れ戻すトラック運転手を演じた。(海外ドラマNAVI)