大ヒット中のテレビドラマのイベントが行われ、連日長蛇の列が出来ていたボールルーム20。(ちなみに"ボールルーム"とは、日本で言うところの"大宴会場")この日は、大人気の『ARROW/アロー』のパネルディスカッション(以下、パネル)が行われるとあって、場内は熱気ムンムン。
やがて場内が暗くなり、司会者のイントロと共にステージ上に次々と姿を現す『ARROW/アロー』のスターたち。主人公オリバー・クイーンことアローを演じるスティーヴン・アメルが舞台に登場すると、観客のテンションは最高潮に! 休憩中にオシャベリしていた隣りに座っていた女子(20代前半くらい??)は、「このために朝からずっと待っていたのよ! キャ~~!」と大興奮。それにしても目の前にナマで勢揃いしたキャストの皆さんは眩いばかり。特に、スティーヴンの美しさは、ため息ものです、ハイ。
さて、パネルの席で一番左側に着席するのは番組のクリエイターたち。『ARROW/アロー』には主要クリエイターが3人いるんですが、その中でもアンドリュー・クライスバーグという人はDCコミックスの原作もいくつか手がけ、その中のひとつが番組の原作となった『Green Arrow/Black Canary』だったという、骨の髄までスーパーヒーロー・オタクといった感じの人。アローとその仲間(ひょっとすると敵!?)が、どんな過去を共有し、これからどんな展開を見せるのか、アンドリューの熱い語り口調を聞いていると、彼がヒーローたちに抱く愛情の深さと、いかに自分の仕事をエンジョイしているかがヒシヒシと伝わってきて、ある種の感動を覚えてしまいました!
パネルに登場するキャストの人数は、いつも大体4人~6人くらいなんですが、こういう席に座ると、誰がオシャベリ好きで誰がおとなしいかという、セレブの実際の性格が垣間見られて面白いです。スティーヴンは、意外とおとなしくてシリアスな印象を受けましたね。アローを地でいってる感じかな(笑)。でも、スティーヴンの実際の声ってオリバーの声とも、特に淡々と低い声でしゃべるアローの声とも違っていて、どちらかというともう少し女性的な感じがしました。でも、ご存知のとおり彼はゲイではないので女性ファンのみなさんご安心を。あ、でも彼は結婚しているんでオフリミット(=立入り禁止)ですが(笑)。
パネルの司会者が、「スティーヴンは、オリバーがスターリン・シティーに対して抱いている責任感と同様な感情をこの番組に感じていますか?」と訊ねると、すかさず、「もちろん!」と返答。「番組が始まったばかりの年に初めてコミコンに出席させてもらった時、『番組を成功させてみんなに楽しんでもらうためにできる限りのことをします』って約束したのを覚えてる。」と言って、感慨深げに会場のファンを一望。キャァ~~!!(失礼...笑)
そして、「『ARROW/アロー』が大ヒット番組になったのはファンのみんなのおかげで、あの時の気持ちは今も持ち続けているんだよ。ファンがいるから毎日みんな頑張れるんだ。」と締めくくって、ここで会場からはふたたび黄色い歓声。スティーヴンは、特にファン想いなセレブとして知られていて、多忙なスターには珍しく、マメにソーシャルメディアを活用して、常にファンが自分にアクセスしやすい環境を作ってあげているのです。
スティーヴンのファンを大切にする心がけと謙虚さ、そして番組への強い責任感が土台にあるからこそ、『ARROW/アロー』は、テレビドラマとしての人気を持続していけるのでしょう。それにしても、『ARROW/アロー』のパネル前の席取り合戦がすごかった...。入れた私は幸せものでした。(海外ドラマNAVI)
Photo:サンディエゴ・コミコン・インターナショナル 2014『ARROW/アロー』イベント
(c)2014 Akemi Tosto