シカゴ51消防署に所属する消防士・救急隊員たちの活躍を描く米NBCのヒューマン・ドラマ『Chicago Fire』。同シリーズに救急医として出演していた女優のモリー・グリンが5日、倒木の下敷きになり亡くなるという痛ましい事件が起きた。米CBSシカゴなどが報じている。

事件が起きたのは、シカゴ郊外のエリクソン・ウッズと呼ばれる自然保護区域。同エリアは、トレッキングやサイクリングコースが設けられ、市民の憩いの場として知られている。モリーは当日、夫で俳優のジョー・ファウストと同地を訪れ、サイクリングを楽しんでいたが、午後3時45分頃、倒れてきた木がモリーを直撃したという。夫の通報でただちに救急車が出動したが、サイクリングロードが狭すぎて入れず、救助は難航。結局、救急隊員が山道を1キロメートル近く歩いてモリーを救助した。だが、残念なことにモリーは翌日、搬送先の病院にて死亡が確認された。

夫のジョーは、フェイスブックを通じてモリーの死を報告し、「彼女を助けられなかった。彼女は助からなかった。妻は逝ってしまった」と46歳で急逝した妻を悼んだ。

警察は、当日3キロ離れたミシガン湖から吹き付けた強い風が、倒木を招いたものと見ている。

モリーは『Chicago Fire』、シカゴ市の政界事情を描いた『Boss』などのTVシリーズや、地元シカゴの演劇界で活躍したベテラン女優だった。現在、ジョーのもとにはモリーの死を悼むメッセージや医療費を賄うための寄付金が全国から寄せられているという。(海外ドラマNAVI)