ゾンビによる世界終末後を描いた『ウォーキング・デッド』の製作総指揮者ゲイル・アン・ハードが新たに立ち上げたSFドラマの企画『Hunters(仮題)』。そのシリーズ製作に米Syfyがゴーサインを与えた。Deadline.comなどが報じた。
『Hunters』は、ベストセラー小説「Alien Hunter」を原作とし、"エイリアンのテロリスト・ネットワーク"を題材にした物語。作者は、「ウルフェン」「デイ・アフター・トゥモロー」を世に送り出したほか、エイリアンとの遭遇体験を発表して物議をかもしたホイットリー・ストリーバーだ。
米ペンシルバニア州の優秀な捜査官だった主人公フリン・キャロルは、不可解な失踪を遂げた妻を捜すうちに、アメリカ政府が設置した秘密組織に遭遇する。この秘密組織は、地球外から訪れた可能性のある、冷酷なテロリスト集団を追跡していた...というストーリー。13話構成のシリーズで、2016年に放送スタートの予定となっている。
ハードとともに製作総指揮に名を連ね、脚本を手がけるのは、『HEROES/ヒーローズ』『V』に参加したナタリー・チャイデス。パイロットの脚本の仕上がりに満足したSyfyは、いきなりシリーズ製作を決定した。「ハードとチャイデスが率いる熟練した製作チームが手掛けた、創造力豊かな素晴らしいパイロット版に、深い感銘を受けました。テンポが速く、革新的なこの番組は、背筋がヒヤッとするような、それでいてよく知られた恐怖の世界へと視聴者を誘うことでしょう」と、同局のデイヴ・ハウ社長はコメントしている。
Syfyは現在、SFの古典的名作「幼年期の終わり」や、スペースオペラ小説「巨獣めざめる」、さらに映画『12モンキーズ』のTVシリーズ化をはじめとして、SFドラマのプロジェクトを多数進行させている。そんななか、『ターミネーター』『エイリアン2』などのSF映画を大ヒットに結びつけたハードの手腕が、ここでも発揮されることになりそうだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:ゲイル・アン・ハード
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