クリント・イーストウッド監督『ジャージー・ボーイズ』公開! 息子カイル氏が語る両親と音楽の関係

9月27日(土)に全国公開となる名匠クリント・イーストウッド監督の映画『ジャージー・ボーイズ』。監督の息子であり、本作で音楽を担当するジャズ・ベーシストのカイル・イーストウッドが来日!

カイル・イーストウッド

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現在パリを拠点に活躍するカイル・イーストウッド。今回の来日では、ちょうど今週末日本で公開される『ジャージー・ボーイズ』のPR取材、そして自身のブルーノート東京でのライブと、日本滞在を忙しくも満喫していたようだ。そんな彼に突撃インタビュー!映画音楽や両親との関係について語ってくれた。

――音楽の道を目指すにあたってお父様(クリント・イーストウッド)から受けた影響というのはあったのでしょうか?

ええ、ありますよ。父はピアノを弾いていましたし、母も音楽が好きで少し演奏します。父だけでなく、母も音楽が大好きです。両親の影響というのは大きかったと思いますし、とても感謝しています。また、自分で「音楽の道に進む」と決めたときも、両親は常に支えて応援してくれました。それに映画の世界に僕をひきこんでくれたのも父です。父の影響は大きいと思います。

カイル・イーストウッド

――現在パリにお住まいということですが、アメリカとは違った「パリの魅力」というのはあるのでしょうか?

ええ、パリはとても綺麗な美しい街ですよね。あとミュージシャンが多いんです。音楽もメルティングポットのように、さまざまなものが融合して溢れていて、特にジャズは充実していますよ。ジャズがとても好まれる街ですね。パリのみならずフランス全土、ほかのヨーロッパの都市も...日本もそうですよね! おそらく、アメリカ以上にジャスが喜ばれているんじゃないかな(笑)。街として非常に魅力的だし、文化的に多彩だということもありますね。住んでいてとてもいいところですよ。

――映画音楽家で、尊敬していらっしゃる方はいますか?

たくさんいます。エンリオ・モリコーネ、大ファンです!すごい音楽家だと思います。また、ジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムズ、最近だとハン・ゼミ。本当に素晴らしい映画音楽家はたくさんいます。一番は、やはりエンリオ・モリコーネですね。

――音楽活動をなさっていて、映画ではお父様とも仕事をされて、どうですか?

とても光栄なことだと思っていますよ。音楽家としての能力をリスペクトして映画に関わらせてくれているわけだから。それはとてもありがたいことです。子どもの頃、モントレー・ジャズフェスティバルに両親に連れられて行っていたんです。世界でも有数の規模を誇る大きなジャズフェスティバルなんですが。
そこで20年前に、はじめて自分のバンドで演奏した時、両親が客席で見てくれていたときは、本当にとてもうれしかったですね。

カイル・イーストウッド

カイル・イーストウッド:
ソロ活動の一方で、父クリントの監督作に楽曲提供を続け、『ミスティック・リバー』(03年)、『ミリオンダラー・ベイビー』(04年)などの楽曲を父とともに担当。さらに『父親たちの星条旗』では作曲、演奏ともに全面的に関わり、2008年には『グラン・トリノ』の音楽がゴールデングローブ賞最優秀主題歌賞にノミネートされた。アルバム「ビュー・フロム・ヒア(原題:The View From Here)」が現在好評発売中。

映画『ジャージー・ボーイズ』は、音楽界に不滅の伝説を打ち立てたザ・フォー・シーズンズの4人を中心としたヒューマン・ドラマで、名曲誕生に隠された、若者の友情と夢、栄光と挫折、そして再生が描かれている。

ジャージー・ボーイズ

映画『ジャージー・ボーイズ』は9月27日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他 全国ロードショー


Photo:カイル・イーストウッド 撮影場所:ブルーノート東京 Bar BACKYARD
映画『ジャージー・ボーイズ』 (c)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT