お先見!『The Musketeers/三銃士』アクションとユーモアいっぱい!BBC製作の歴史アドベンチャー・ドラマ

『三銃士』といえば、近年ではミラ・ジョヴォヴィッチとオーランド・ブルームが悪役を演じた、映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』や、少し前にはディズニー実写映画でキーファー・サザーランド、チャーリー・シーン、クリス・オドネルの豪華キャストが三銃士を演じた映画『三銃士』などがありましたが、この世界的に有名な冒険物語がこのほどイギリスBBCによってTVドラマ化されました。「三銃士」というのは、元をたどれば100年以上前に書かれた小説で、今回ご紹介するシリーズもそのストーリーが原作となっています。でも、そのお話をご存じない方のために、あらすじを簡単にご紹介しましょう!

 

舞台となるのは1930年フランス王国。主人公の若者ダルタニアンはハンサムで剣の名手。ダルタニアン役の俳優はどの作品でも必ずカッコいい役者が演じていて、BBC版でも例外ではなく...。おっと、話が逸れました!(笑)この件については後程、ということであらすじに戻ります!(^^)>"

ダルタニアンは父親とパリに向かう途中で、王室近衛兵エリート騎士団として有名な「三銃士」と名乗る一団に襲われ、顔を隠したアトスと名乗る男に父親を殺されてしまいます。仇を取るべく、「三銃士のアトス」を探してパリに到着するダルタニアンですが、やっとアトスとその仲間であるポルトスとアラミス探し出したものの、アトス自身は殺人など全く身に覚えがないと容疑を完全否認。どうやら三銃士を良く思わないものがアトスを陥れようとしていることを探り当てた一行ですが、真相は闇の中。父を殺した真犯人を突き止めるべく、ダルタニアンは仕方なく三銃士たちと協力し合うことになって...。というのが初回のお話。

結局はダルタニアンの父を殺した偽のアトスが成敗されて、第1話は一件落着するわけですが、剣の腕を見込まれたダルタニアンは、三銃士の仲間に入りをする羽目になります。最初は嫌々ながらも、次々と迫りくる困難を解決していくうちに仲間意識が芽生え、やがて無二の仲間同士になっていく、というわけです。

ドラマ自体はフィクションですが、ダルタニアンをはじめルイ13世王朝を背景に実在の人物や史実が多く登場して、海外ドラマ『ROME ローマ』や『ボルジア 欲望の系譜』など歴史ドラマ・ファンたまらないシリーズと言えます。でも『ROME ローマ』などとは違ってこのドラマは、アクションとユーモアに溢れていてもっと気楽に楽しめる内容になっています。例えばアラミスはプレイボーイでモテモテなのですがいつも女性問題を抱えていて、カッコいいのにどこかトホホ的なキャラ。相棒のポルトスはお酒が大好きでそれがトラブルの元。この二人がドタバタお笑いコンビ的存在で毎回笑わせてくれます。「歴史ドラマは、固そうで苦手...」という方でもこの『三銃士』だったら楽しめることうけあい!

先程チラリと触れた"必ずカッコいい役者が演じる"ダルタニアンですが、今回ダルタニアン役を射止めた俳優はルーク・パスクァリーノ。24歳のイギリス男優でイタリア系の超ハンサムな顔立ち(←完璧に私情入ってます!笑)は、同じ濃い系イケメンのガエル・ガルシア・ベルナルを彷彿とさせます。ただ大きな違いは、ガエルは小柄なんですが、ルークは長身なんですねえ。惚...。ちなみに、ルークはどこかで見たことがあると思ったら、なんと『ボルジア 欲望の系譜』で、ボルジアの末娘ルクレチアと関係を持ってしまう馬屋係のパオロ役だったんです。馬屋係から『三銃士』へ、すごい昇格で将来がますます楽しみになります!(笑)

さて、アメリカのテレビ界では、秋シーズンを迎えて次から次へと面白い新番組がスタートしたり、既成シリーズが再開していて海外ドラマ・ファンの筆者にとっては天国な日々です。これからもどんどん新しい番組を「お先見!」でご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!


Photo:
『The Musketeers』 Larry Horricks (c)2014 BBC