『ドクター・フー』○代目ドクターの俳優は...?【旧シリーズ編その2】

謎のベールに包まれた"ドクター"が、はるかな時空を旅する英国の人気番組『ドクター・フー』。英国では現在シーズン8が放送中で、ピーター・カパルディ(『官僚天国!~今日もツジツマ合わせマス~』)が12代目ドクターを演じている。

50年の長き歴史を誇る本作においては、過去にさまざまな俳優たちがドクター役を演じてきた。最終回となる今回は、旧シリーズにおいて5~8代目のドクターを演じた歴代俳優たちを取り上げる。

■ピーター・デイヴィソン(5代目ドクター役)
2代目ドクターを演じたパトリック・トラウトンのアドバイスに従い、イメージが固定化しないように3年(1981年から84年まで)で降板したというピーター。だが現在は、ファンイベントやオーディオドラマなど積極的に参加している。番組降板後は数多くのTV作品にレギュラー出演し、英国でロングラン放送中の『Law & Order: UK』に2011年から加わっている。現在63歳。
※なお、ピーターの娘ジョージア・モフェットも女優で、10代目ドクターを演じたデヴィッド・テナントと結婚している。

■コリン・ベイカー(6代目ドクター役)
1984年から86年までドクターを演じた。この頃『ドクター・フー』の視聴率は低迷しはじめており、BBC上層部の判断で役をおろされてしまったという経緯

があるコリンだが、その後、ラジオやCDで聴けるオーディオドラマの演技はファンから高く評価されている。番組公式マガジンでは「オーディオドラマにおけるベストの声優」に選ばれた。番組降板後は、多くのTV作品にゲスト出演し、舞台でも活躍。現在71歳。

■シルヴェスター・マッコイ(7代目ドクター役)
1987年から89年までドクターを演じた俳優で、彼を最後に『ドクター・フー』はいったん打ち切りになった(しかし、その後の空白期間をはさんで、96年のTVムービーの冒頭にも同役で登場している)。番組降板後はTV作品のほか舞台での活躍も増え、「リア王」ではイアン・マッケランと共演した。また最近は、映画『ホビット 思いがけない冒険』『ホビット 竜に奪われた王国』で、魔法使いラダガストの役を演じている。現在71歳。

■ポール・マッギャン(8代目ドクター役)
1996年に放送されたTVムービーでドクターを演じ、また今日に至るまで、オーディオドラマでも同役として声の出演を続けている。昨年、『ドクター・フー』50周年記念エピソードの前に放送されたミニエピソード『The Night of the Doctor』では、久々に8代目ドクターとして映像に登場し、話題を呼んだ。このほか映画『レインボウ』『太陽の帝国』、英国アカデミー賞を受賞したミニシリーズ『われらが友』など、多くの映画やTV作品で活躍中。犯罪ドラマ『刑事ジョン・ルーサー』での演技が印象に残っているドラマファンも多いだろう。現在54歳。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ドクター・フー』
(C)2014BBC