アニメーション映画の興行収入で全世界歴代1位を記録した、ディズニーのメガヒット長編アニメ『アナと雪の女王』。同作で主人公の一人、エルサの幼少期を演じた15歳の声優、スペンサー・レイシー・ガーナスの収入が話題となっている。
雪と氷の魔力を持って生まれたアレンデール王国の王女、エルサは幼い頃に妹のアナを傷つけてしまったトラウマから、その強大な魔力を誰にも知られぬよう城の部屋に閉じこもり、13年もの間、外界との接触を断ってしまう。そんな子供時代のエルサを熱演したのが、これまでアニメ映画『アイス・エイジ2』『ハッピー・フィート』やTVアニメ『サウスパーク』などで吹き替えを行ってきたスペンサーだ。
ところが米TMZは数日前、スペンサーに支払われた報酬がわずか926.20ドル(約10万円)だったと報じ、ギャラがあまりにも少なすぎると話題になっていた。これは少女時代のエルサのセリフが少なく、エルサ役のほとんどはイディナ・メンゼルが演じているからだという。また、彼女の結んだ契約は1日あたりに支払われる報酬を保証するもので、特別ボーナスなどの契約を結んでいないため、このような衝撃的な金額となったと報じられた。作品の世界興行収入が12億ドル(約1415億円)であることを考えれば、スペンサーが手にしたギャラはスズメの涙。利益のわずか0.000077%のギャラしか受け取っておらず、「エージェントが無能過ぎる」などとファンからは同情の声が沸き起こっていた。
しかし、その後スペンサーの代理人の発表で、スペンサーの手取り収入はその10倍である約10,000ドル(約118万円)以上に昇ることが判明。さらにディズニーが次のオファーを検討していることも伝えられ、ファンもひとまずほっと胸をなでおろしたようだ。それでも決して大ヒット作に見合った額とは到底考えられないが、スペンサーは今回のギャラを将来の大学進学に向けて貯蓄するという。若き声優の今後の活躍に期待したい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『アナと雪の女王』
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