音楽業界の王者の光と闇を描く! 『Empire 成功の代償』日本初放送

先日、音楽分野における最高峰の賞レース第57回グラミー受賞式が開催された。毎年受賞式シーズンになると、その年に話題となったアーティストや業界関係者たちに世界中からの注目が集まり、音楽だけでなくファッションやプライベートに至るまで、さまざまなニュースが飛び交い大きな盛り上がりを見せる。そんな華々しいショービズ界の裏側を描いたドラマ『Empire 成功の代償』が、3月11日(水)よりFOXチャンネルで日本初放送される。

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本作は、音楽を通じて社会的地位を得たスラム街出身の男性と、その家族の人生を描いたドラマ。ある日、突然の余命宣告を受けたヒップホップ界の帝王ルシウス・ライオン。彼は、麻薬売買で生計を立てるスラム街での暮らしから、類稀なる音楽の才能により成功を遂げ、大手音楽プロダクション"エンパイア社"のCEOにまで成り上がった人物。その彼が残された人生を懸け、自分の築き上げた"帝国"のトップの座を3人の息子のうちのたったひとりに明け渡す決意をする。そんな中、17年の服役生活から出所した元妻のクッキーが現れる。苦楽を共にしながら、ルシウスの成功の代償として犠牲になった彼女は、エンパイア社での自身の権利を主張し後継者争いに下克上を叩き付ける...。

本作の製作総指揮は、名プロデューサーとして名高いリー・ダニエルズ。これまで、黒人社会を取り巻くさまざまな問題をテーマに取り上げてきた彼が、ルシウスの家族の人生を色濃く描きながら、レコーディングやライブといった音楽シーンや派手なパーティーシーンをふんだんに織り込みながら、ショービズ界で成功を収めた者の光と陰を絶妙に表現する。そして『24』シリーズの大物プロデューサー、ブライアン・グレイザーも制作に参加し、ストーリーをよりスリリングに盛り上げている。

また本作は、人気音楽プロデューサーのティンバランドが、劇中で使用される楽曲を新たに書き下ろしたことでも注目を集めている。ティンバランドといえば、マドンナやジャスティン・ティンバーレイク、ジェイ・Zといった多くの大物アーティストとコラボし、ヒップホップ界に革命を起こしてきた人物。今後、本作からどんな名曲が生まれるのか大いに期待したい。

もちろん、華やかな世界が舞台のドラマだけに俳優陣も豪華だ。中でも主人公ルシアス役のテランス・ハワードと、ルシアスの元妻クッキー役のタラジ・P・ヘンソンの出演は大きな話題となった。彼らは、映画『ハッスル&フロウ』で見事なコンビネーションを見せたカップルで、その二人がおよそ10年振りに共演する姿は必見。さらに、スーパーモデルのナオミ・キャンベルやロックシンガーのコートニー・ラブのゲスト出演も予定されており、スーパースターたちの華麗な競演からも目が離せない。

ドラマ『Empire 成功の代償』は、3月11日(水)21時より、FOXチャンネルにて毎週水曜放送となる。(海外ドラマNAVI)

Photo:『Empire 成功の代償』
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