『SHERLOCK』マーク・ゲイティス、マイクロフトの役作りで英国の政治家を参考にしたと明かす

英BBCの大人気シリーズ『SHERLOCK シャーロック』で共同企画とマイクロフト役を務めるマーク・ゲイティス。彼が演じるマイクロフトは実在する英国の政治家にインスパイアされているとマーク本人が語った。

「僕のマイクロフト役はピーター・マンデルソンがベースになっている」と英Radio Timesに語ったマーク。労働党の政治家ピーター・マンデルソンをお手本に役作りをしたというマークは、「(共同企画の)スティーヴン・モファットと話し合いながらマンデルソン的なマイクロフトを作っていった。アーサー・コナン・ドイルの小説ではマイクロフトは英国政府の人間なんだ。そして彼は国家の黒幕だ。マンデルソンもマイクロフトも、戦争に加勢するタイプではなく、もっと長期的な政治ゲームを操る人間だと思う」とコメント。マンデルソンは労働党の対外宣伝責任者として1997年の政権奪回に貢献し、入閣後はブレア政権の演出家とも言われた。続くブラウン政権下でも閣僚として重要な役割を果たした人物である。

そして奇しくも英Channel 4で3月26日に放送予定の新作TV映画『Coalition』で当のマンデルソン役を演じるマーク。『Coalition』は現ニック・クレッグ副首相の2010年総選挙前の支持率急上昇と、それに続く保守党・自由民主党連立政権の組閣を描く。このドラマのストーリーについて古典的な要素があると触れたマークは、「いつの時代でも描かれる、君主や政府が苦闘するというストーリーだ」とコメントしている。(海外ドラマNAVI)

Photo:マーク・ゲイティス
Colin Hutton(c)Hartswood Films 2010 John Rogers©Hartswood Films 2010