『HANNIBAL/ハンニバル』シーズン3で打ち切り、番組救済運動始まる

『羊たちの沈黙』で有名なハンニバル・レクター博士をマッツ・ミケルセンが演じ、日本でも根強いファンをもつ『HANNIBAL/ハンニバル』。その本作が、現在アメリカで放送中のシーズン3をもって打ち切られることになった。The Hollywood Reporterなどが伝えた。

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天才精神科医にして連続猟奇殺人犯のハンニバルをめぐる物語をスタイリッシュに描いた本作は、地上波放送の限界に挑んだことから批評家筋の評価は高く、熱心なファンもついていた。しかし、視聴者数ではかげりが見えており、6月4日(木)に放送されたシーズン3初回の257万人から、翌週にはシリーズ最低の166万人にまで落ち込んでいた(ただし、録画視聴やオンデマンド放送では堅実な成績を残している)。

製作総指揮者のブライアン・フラーは、放送局NBCによるこれまでのサポートに感謝の言葉を述べるとともに、「『ハンニバル』は今年の夏、NBCのテーブルで最後のコース料理を終えます。でも腹を空かせた食人鬼はいつでも戻ってくるでしょう。個人的にも、NBCとともに新たな食卓につくときがくるのを楽しみにしています」とコメント。またTwitterでは、今後放送される残りの10話を見ることで、ファンの力を局に見せつけてほしいと働きかけている。

そのTwitterではさっそく、#SaveHannibalというハッシュタグで、番組救済を望む声が多数寄せられているところ。そして打ち切りの報から数時間もたたずして、放送の引き継ぎに関心を寄せているところがあると、Deadline.comは伝えている。

なお、フラーは今後、ニール・ゲイマン作の小説『アメリカン・ゴッズ』のドラマ化を米Starzにて手がけることが決まっているが、情熱を注いだ『ハンニバル』が継続するのであれば、関与を続けたい意向を示している。さらに、米サンディエゴ市で来月開催されるオタクの祭典「Comic-Con」でも、『ハンニバル』のパネルトークは予定通り行われるということなので、番組救済を願うファンの気運はこれからも高まっていきそうだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハンニバル』シーズン2
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