『SHERLOCK』ファンがシャーロックとアイリーンのスピンオフ製作を希望!

このたび英RadioTimesが、英BBCの大ヒットドラマ『SHERLOCK/シャーロック』について視聴者投票を行った。その内容は、"シャーロック(ベネディクト・カンバーバッチ)と、シャーロックにとって唯一の女性であるアイリーン・アドラー(ララ・パルヴァー)を主人公にしたスピンオフを見たいか?"というもの。そして、結果を集計したところ、総投票者数4,235人のうち、3分の2以上が"イエス"と答えたそうだ。

RadioTimesが、この投票を行ったきっかけは、『SHERLOCK』初のオフィシャル・コンベンション「SHERLOCKED」が開催された今年4月にさかのぼる。その際、クリエイターであり、脚本家のスティーヴン・モファットが、シーズン2の第1話「ベルグレービアの醜聞」のラストシーンに続く脚本を書いていたことを明かしたのだ。そこには、アラブでテロリストに殺されそうになったアイリーンを、シャーロックが救ったあとの展開が記されていたという。

モファットによると、その幻の脚本では「こうして救ったからといって、君に多少なりとも気があるとは思わないでほしい」とシャーロックが言う。すると、アイリーンが「思わないけど、ここから逃げるには男物の服が必要だわ」と告げる。そして、アイリーンは男装して逃亡し、シャーロックは裸で取り残されることになるのだとか。さらにモファットは「そんな感じのことがアイリーンとシャーロックに半年ごとにおきる。それが二人にとっての"情熱の夜"なんだ」と、その先の展開についてもほのめかした。

そんなわけで、イギリスのファンの間では、二人を主人公にしたスピンオフについて、さまざまな憶測が巻き起こっていたらしい。今回の投票結果によってスピンオフ製作が決まるとは思えないが、ファンの多くがシャーロックとアイリーンのセクシーでウィットに富んだやり取りをもっと見たいと願っていることが実証されたのはないだろうか。

ちなみにモファットは、シャーロックがアイリーンを救う「ベルグレービアの醜聞」のラストシーンを、シャーロックの妄想ではなく、実際に起きたこととして描いたとも明かしている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SHERLOCK シャーロック』シーズン3
(C)Robert Viglasky (C)Hartswood Films 2013