米CW、純愛映画『きみに読む物語』をTVシリーズ化

ライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムス主演の2004年公開の純愛映画、『きみに読む物語』。同作を米CWがTVシリーズにリメイクする。

英Digital Spyによると、CWは次のような声明をリリースし、TV版『きみに読む物語』の製作を発表した。「本作は愛し合う二人、ノアとアリ-が1940年代後半の第二次大戦後のノース・カロライナ州を舞台に当時の人種問題、経済格差、社会規範を背景に愛を育み、人生と未来を築いた軌跡をたどる物語です」。

米作家ニコラス・スパークスによる同名のベストセラー小説を原作とした映画版は、運命的な恋に落ちたノアとアリ-が家柄の違いから愛を引き裂かれつつも、紆余曲折の後、ついに愛を実らせるというストーリー。晩年、アルツハイマー症にかかり、記憶を失ってしまったアリ-のために、年老いたノアが二人の物語を読み聞かせるという形式で描かれる。晩年のアリ-役を演じたジーナ・ローランズの息子、ニック・カサヴェテス(『私の中のあなた』)が監督を務め、詩情あふれる正統派ラブ・ストーリーとしてブームを呼んだ。また、主人公二人を演じたライアンとレイチェルがブレイクするきっかけとなった記念すべき作品でもある。

一方、TV版のパイロット製作には原作者のスパークスがプロデューサーとして参加し、映画『キャンプ』のトッド・グラフが脚本を担当。キャストはまだ明らかにされていないが、CWのマーク・ペドウィッツ氏によると、「TV版ではノアとアリ-の晩年は描かない」など、多少の変更が加えられる可能性がありそうだ。

米TV界ではこのところ、ハリウッド映画のリメイク企画が相次いでいる。米CBSは『リミットレス』『ラッシュアワー』を、そして米ABCは『おじさんに気をつけろ!』、米FOXは『マイノリティ・リポート』のTVシリーズがこの秋にオンエアを予定している。(海外ドラマNAVI)


Photo:映画『きみに読む物語』より
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