LAS2015:日本に入って欲しいドラマTOP5、個人的にイチオシTOP3【Akemi Tosto編】

■まずはLAS 2015:日本に入って欲しいドラマ TOP5

第1位『LUCIFER』
悪魔が地獄に飽きてロサンゼルスに舞い降り、ピアノ・バー(ディスコとかじゃなくてピアノ・バーっていうのがミソ)を経営する傍ら、罪人たちを現場処理(その場で丸焼きにしたり...)していくという設定が大いにウケる。主役のトム・エリスの悪魔的チャームがルシファー役にピッタリ。軽口を叩いて笑わせてくれるが実は父親コンプレックスを抱えるルシファーの雰囲気がどこまでうまく訳せるかでこのドラマの行方は決まると思う。

第2位『GAME OF SILENCE』
少年院で凄惨な虐待を受けた幼なじみ4人組が、暗い過去をひきずったまま大人になって巻き込まれていく事件を描くサスペンス・ドラマ。暗くて重いテーマだが、ソリッドなストーリーづくりと登場人物 / 俳優たちが精彩を放っている。番組放映に向けてのPR戦略によって絶対ヒットするドラマ!

第3位『THE FRANKENSTEIN CODE』
現代版フランケンシュタインと言ってしまえばそれまでなのだが、主人公の科学者が単独ではなく不治の病を抱えた姉と、その姉なしでは生きていけない社会適応障害の天才の弟という設定がユニーク。ふたりが蘇らせた男がその昔は刑事だったというところからもドラマが展開していくので、マルチ構造になっているストーリーも面白い。

第4位『GRIDERS』
日本では言葉の壁から、米コメディ番組は売りにくいとされているが本作は心配無用。世界共通の兄弟間のライバル意識やコンプレックスといった感情を軸にした悲喜劇なので主人公に同情すると同時に大いに笑える。昔なつかしいフレッド・サベージと今も大人気のロブ・ロウが主演タッグを組んでおり、ふたりの息もバッチリ!

第5位『LIMITLESS』
ブラッドリー・クーパー主演の同名映画が原作のサスペンスドラマ。製作総指揮ならびにエピソード数話に特別ゲストとしてブラッドリーが参加している。TV版で主演をつとめるジェイク・マクドーマンはブラッドリーのようなイケメンではないが、クシャっとした可愛さで母性本能をくすぐるタイプ。映画版をより掘り下げ主人公の家庭環境や人間関係などをガッツリ盛り込んで、キャラに厚みを持たせ期待できる仕上がりになっている。

■そして、「完全に主観です」個人的にイチオシTOP3

第1位.『LUCIFER』
「ルシファー」というのは、古来から"闇の王子"こと悪魔の名前っていうことになってるんですが、このドラマはその悪魔が主人公。でも、同じく悪魔が主人公の新番組『DAMIEN』とは異なって、思いっきりコメディー風な味付けがミソ!主人公のプロフィールが、「地獄を仕切ることにウンザリした悪魔で、ロサンゼルスに引っ越してきてピアノバーを経営している」という私好みのふざけたプロフィール(笑)で、最初から興味津々。実際の作品が期待を上回ることってそうそうないんですが『LUCIFER』は、なんと期待以上で、特にトム・エリス演じる英国訛りのルシファーは、きっと本当に悪魔が人間の姿をしてたらこんな感じかもな~、と思わせてしまうドンピシャな雰囲気なのです。もし日本放映が決まったら、シュールな笑いを誘うルシファーの雰囲気がうまく日本語で訳されるといいな~と願ってるところです。でも全米放映は来年から。待ちきれなーい!!

第2位.『BILLIONS』
アメリカ在住でリーマンショックの影響をモロにウケた筆者にとってウォール・ストリートというものの仕組みに対しては、怒りと共に実は危険な魅力も感じていて、非常に興味があるんです。おまけに出演がハンサムじゃないけど(またもや失礼!笑)、メチャクチャ味があるポール・ジアマッティと、最近売れまくっている若き演技派ダミアン・ルイスときたら、超良質ドラマが見られることはうけあい。ストーリーの濃さと抜群のキャスティングで、第2位は『BILLIONS』に決定!

第3位.『THE FRANKENSTEIN CODE』
現代版フランケンシュタインと言ってしまったらそれまでなんですが、科学者が"フランケンシュタイン"を創造した理由というのが「愛する姉の命を救うため」、そして蘇えらされた主人公も、最初は自分勝手な科学者に憤りを感じつつも、「悔いだらけだった自分の人生をやり直したい」という願いを叶えるチャンスだと思うようになります。もちろんこの時点では、2度目の人生がどんな困難なものになるかわかっていないのですが。また、最近ニュースなどでも頻繁に話題になる遺伝子操作についても道徳的観点から触れているのも番組を気に入った理由のひとつです。

※タイトル、クレジットはLAS2015開催時のものです。実際の放送時には異なる場合があります。