『スター・ウォーズ』新作をボイコットせよ!? 人種差別的キャンペーンに反発の声多数

予告編が公開され、ファンの興奮がますます高まっている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。その主要な登場人物の一人、フィンを演じるジョン・ボイエガが黒人であることから、映画をボイコットしようと呼びかける人種差別的な動きがTwitterで見られ、反発の声が多数上がっている。

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英Telegraphなどの報道によれば、一部のTwitterユーザーが「『~フォースの覚醒』は白人を排除するプロパガンダだ」と主張し、ハッシュタグ「#BoycottStarWarsVII」で映画のボイコットを呼びかけたとのこと。監督のJ・J・エイブラムスが「映画やTVにはまだ多様性が欠けている」と発言したことも、彼らは槍玉に上げたという。

ただし、問題のハッシュタグは、ネットでの炎上を狙って仕掛けられた"釣り"だと、英Mashableは報じている。

騒動の発端が何であったにせよ、大勢の人々が人種差別的な動きに反発しているところだ。その中には、"スター・ウォーズの生みの親ジョージ・ルーカスの妻メロディ・ホブソンさんは黒人であること"や、"過去作品でダース・ベイダーの声を演じたジェームズ・アール・ジョーンズ、ランド・カルリシアン役のビリー・ディー・ウィリアムズ、メイス・ウィンドゥ役のサミュエル・L・ジャクソンは黒人であること"を指摘する声もある。

報道の時点で、このハッシュタグは11万人以上のユーザーが使用してトレンドになったが、すでに大半のツイートは、白人至上主義的な主張を強く批判するか、または、その馬鹿馬鹿しさをギャグのネタにしている。

そんな中、制作会社のバッドロボット社は、予告編を公開した10月19日(月)、「肌の色が何であれ、そして、ジャワ、ウーキー、ジェダイにシス、誰を問わず、みんなが予告編を気に入ってくれることを期待してるよ!」と、エイブラムス監督の書いたメモをTwitterで紹介。

高まる興奮の中、予想外の騒動まで起きた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は、12月18日(金)18:30に全国一斉公開となる。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のレイ、BB-8、フィン(左より)
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