70年代SF映画『2300年未来への旅』、次なる『ハンガー・ゲーム』としてリメイク?

未来のディストピア(反ユートピア)社会を描いた1976年のSF映画『2300年未来への旅(Logan"s Run)』を、『ハンガー・ゲーム』のような大作シリーズとしてリメイクする動きがあるという。『X-MEN』シリーズや『ファンタスティック・フォー』などに関わってきたプロデューサー兼脚本家のサイモン・キンバーグが明かした。

マイケル・アンダーソン監督、マイケル・ヨーク主演の映画『2300年未来の旅』は、過剰な人口を調整するため、30歳になった市民は殺されるという恐ろしい管理社会を舞台に、脱走者ローガンの逃避行を描く物語。優れたSF作品に贈られるサターン賞(SF映画部門)を受賞した。1977年には『未知への逃亡者/ローガンズ・ラン』としてTVシリーズ化されたが、14話製作されただけで短命に終わっている。

その映画について米Colliderが伝えたところによると、キンバーグは「監督たちに話を持ちかけているところだ。(リメイクは)ワーナー・ブラザースの優先事項になっているのは確かだよ。『ハンガー・ゲーム』のように大きなスケールのアイデアに根ざした、若者が主人公となる若い観客向けのシリーズになる可能性がある。周知のように『2300年未来への旅』は、のちの『メイズ・ランナー』や『ハンガー・ゲーム』のように、多くの小説や映画の原点となった作品だからね。本当に大きなシリーズになるかもしれないと思われているんだ」と話したとのこと。

ちなみに『2300年未来への旅』は、過去10年近くにわたりリメイクが企画されてきた作品。これまでに、ブライアン・シンガー(『X-MEN:フューチャー&パスト』)、ジョセフ・コシンスキー(『トロン:レガシー』)、カール・リンシュ(『47RONIN』)、ニコラス・ウィンディング・レフン(『ドライヴ』)といった名だたる監督の名前が挙がったが、実現していなかった。

ところが折しも現在、『ハンガー・ゲーム』シリーズ最終作となる『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』が公開中。ティーン向けのSF大作として"次なる『ハンガー・ゲーム』"探しが始まっており、『2300年未来への旅』はその有力候補とみなされているようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』
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