世界中で大ヒットしたミュージカル映画『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督とエディ・レッドメインが再び組んだ映画『リリーのすべて』。11月21日(土)、ロサンゼルスにて同作のプレミアイベントが行われ、出演者のエディ、アリシア・ヴィキャンデル、アンバー・ハードと、フーパー監督が出席した。
本作は、今から80年以上も前に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話に基づく物語。命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻を描いている。
主人公のリリーを演じたエディは、GUCCIのスーツ姿で妻のハンナ・バグショーとともに登場。『レ・ミゼラブル』の撮影中にフーパー監督からこの作品の脚本を渡されたという彼は、「とても美しく深い感動的なラブストーリーだ。これまでのどんなラブストーリーとも違う。本当の自分になるための勇気についての物語でもある」と本作について説明した。
リリーを支える妻ゲルダに扮したアリシアのこの日のドレスはルイ・ヴィトン。「エディと何度も話し合ったことだけど、リリーやゲルダと同じような経験をした人たちにとっても真実と思えるように、忠実に描かなければと思っていたの」と、演じる上で心掛けた点を話している。
そしてフーパー監督は、「2008年に脚本を読んで惚れ込んでしまい、すぐにインターネットで調べたがほとんど情報が載っていなかった。歴史から見過ごされているこの物語を人々に伝え、彼女らに敬意を示したかったんだ。ゲルダは夫であるアイナーを失ってしまうリスクがあるにもかかわらず、リリーになろうとする彼女をサポートした。これはとてつもない次元の無条件の愛だ」と、同作を手掛けた理由について明かしている。
1930年のデンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダとともに公私とも充実した日々を送っていた。ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、"リリー"という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていくことに。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑いながら、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになる。移住先のパリで問題解決の道を模索する二人。やがてその前に一人の婦人科医が現れる...。
エディ、アリシア、アンバーのほかには、『THE HOUR 裏切りのニュース』のベン・ウィショー、『君と歩く世界』のマティアス・スーナールツも出演している。
プレミア翌日にホワイトハウスで試写が行われるほど高く評価される映画『リリーのすべて』は、2016年3月18日(金)全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『リリーのすべて』プレミアイベント
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