2006年から8シーズンにわたって放送された米Showtimeのサスペンス『デクスター ~警察官は殺人鬼』。シリアルキラーの顔を持つ血痕鑑識官の活躍と苦悩を描いて人気を集めた同作は頻繁に復活の噂が浮上しているが、Showtimeは現時点でリバイバルの予定はないと明言した。米Hollywood Reporterが報じている。
同シリーズ復活の噂は、Showtimeが今年の感謝祭にツイッターで投稿した画像をきっかけに再燃。それは伝統的な感謝祭の食卓を囲むゲストに、デクスターが七面鳥料理の肉を切り分けている画像で、「このナイフは研ぎすまされている。誰か脚(肉)はいかが? よい感謝祭を! デクスターより」とのメッセージが添えられていた。これを見たファンが番組復活を確信して拡散したため、各メディアも一斉に人気シリーズの復活を報じることに。
しかしShowtimeの広報によると、画像は同シリーズの熱狂的な支持層に向けたサービスの一環に過ぎず、今のところシリーズ復活の計画はないとのこと。事実、同局はこれまでにもハロウィーンや13日の金曜日にデクスターの画像とホラーめいたメッセージをファン向けに発信しており、今回はリバイバルを熱望するファンがつい先走りしてしまったようだ。
一方でHollywood Reporterは『デクスター』復活の噂が絶えない原因として、2013年に放送された同シリーズの終わり方が非常に不評だったことを挙げている。ファンや批評家の厳しい批判を受けて、Showtimeのデヴィッド・ネヴィンズ代表は復活に興味があるとコメント。その上、番組終了後にショーランナーのスコット・バックと2年契約を結んだことから、続編もしくはスピンオフへの期待を一気に煽ってしまった。それ以降、何かにつけて復活説が浮上するようになったという。
今回の噂もファンのぬか喜びとなってしまったが、いつか『デクスター』復活の日が訪れることを祈りたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『デクスター 警察官は殺人鬼』
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