『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』のロケ地情報をいち早くお届け!

(本記事は、同作のネタバレを含みますのでご注意ください)

英BBCの世界的な大ヒットドラマ『SHERLOCK/シャーロック』シリーズの最新作『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』。本国イギリスをはじめ、すでに各国で大ヒットしている本作が日本でも2月19日(金)より劇場公開となりました。そんな話題作のロケ地をいち早く巡ってきましたので、ご紹介いたします!

 

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2月初旬、当初は本作のロケ地を巡る予定など全くなく、『ドクター・フー』のテーマパーク「DOCTOR WHO EXPERIENCE」に行きたいと思っていたので、ロンドンから西に鉄道で2時間ぐらいの場所にあるウェールズの首都カーディフに滞在していました。そして、ホテルで何気なく、『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』ってBBCのiPlayer(※BBCのテレビ、ラジオ作品をインターネット経由で視聴できる無料サービス。テレビ作品はイギリス国内でしか視聴できない)で視聴できるかもと思ったらビンゴ! 英語字幕も付いていて、日本公開より一足お先に堪能してしまいました。

そこで、本作のロケ地を調べてみると、ベーカー街221BなどはおなじみのロンドンのSPEEDY"S CAFEですが、メインロケ地は市内各所でヴィクトリア朝の建物が残るイギリス西部の港町ブリストルだと判明。ロンドンから行く場合は、パディントン駅(Paddington Station)からファースト・グレート・ウェスタン(First Great Western)の鉄道を使ってブリストル・テンプル・ミーズ駅(Bristol Temple Meads Station)で下車。約1時間45分かかります。ロンドンからだとかなり遠いのですが、カーディフからだと鉄道により50分程度で行けるということで、カーディフ市内観光を1日中止し、『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』ロケ地巡りへと繰り出してきました。

 

まずは『ダウントン・アビー』に出てくる貴族のお屋敷のようなブリストル・テンプル・ミーズ駅を出て、西にある市内中心部のセンター・プロムナードに向かいます。

 

市内中心部まで約1kmと少々歩きますが、途中には「イングランドで最も美しく魅力的な教会」と呼ばれる聖メアリー・レッドクリフ教会があり、のんびりと観光しながらのロケ地巡りができます。

 

そして、橋を渡って見えてくる広場がクイーン・スクエア。この広場の北側にあるアパートメントのベランダが最初のロケ地です。作品冒頭の第一の事件として、"花嫁"エミリア・リコレッティが銃を乱射する場所です。また、クイーン・スクエアはシャーロックの兄マイクロフトが会員となっているディオゲネス・クラブの外観としても登場します。

 

続いて、クイーン・スクエアの北側にあるキング・ストリート。本作の予告編でも登場するヴィクトリア朝のロンドンの風景に使用されています。残念ながら相当CG加工されているのでパッと見は分かりませんが、白い建物であるブリストル・オールドヴィック劇場やパブの看板の並びなどが、予告編から見て取れます。

 

市内中心部に建つコンサートホールのコルストン・ホール。ここの地下室が、自殺した"花嫁"エミリアの死体が保管されているモルグに使用されました。

 

コルストン・ホールから南に行くと、観光名所でもあるブリストル大聖堂が見えてきます。ここは自殺したはずの"花嫁"エミリアが、結婚相手であるトーマスを殺害する第二の事件のシーンに使用されました。

『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』の市内ロケ地は以上ですが、徒歩で行くには距離があるものの、タクシーを使用すれば、市外にあるロケ地も巡れます。冒頭でジョンが負傷するアフガニスタンの戦場のロケ地であるアシュトン・コート・エステート、第三の事件が起こるユースタス家の屋敷のロケ地であるティンテスフィールド・ハウス、"花嫁"エミリアの墓のロケ地であるアーノズ・ベール墓地、シーズン3の第3話に登場する空港のシーンで使用されたヘングローヴ・パークなどがあります。さらに、ヘングローヴ・パークの近くには、本作の各セット・シーンの撮影が行われたボトル・ヤード・スタジオがあります

 

またブリストルには、『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』だけでなく、シーズン3までのドラマ本編のロケ地も存在します。まずはシーズン3の第1話でシャーロックとメアリーが火あぶりにされそうなジョンを助ける場所のロケ地であるポートランド・スクエア。その他にも、一般公開されていませんが、シーズン3の第2話のイングランド銀行のロビーとして使用された銀行や、シーズン2の第1話の病院のモルグとして使用されたギルド・ホールなどがあります。

 

市内中心部から少し西に行くと、シーズン3の第2話でジョンとメアリーが結婚披露宴を行ったロケ地であるゴールドニー・ホールがあります。こちらも残念ながら一般公開はされていないので、中までは見れませんでした。

 

そして、ブリストルに行ったならば、ぜひシャーロックファンに訪れてほしい場所が、ブリストルの北西にある聖メアリー・マグダレン教会です。シーズン3の第2話でジョンとメアリーが結婚式を行った場所のロケ地で、ジョン、メアリー、シャーロックが並んで写真撮影を行った教会の入口にも普通に入れます。徒歩で行くと1時間半ぐらいかかるので、タクシーで行くことをお勧めします。私は徒歩で行ってしまい、疲れてバテバテになってしまいました...。

『SHERLOCK』『ドクター・フー』『トーチウッド』などのBBCドラマ作品はBBCカーディフで撮影が行われており、この記事で取り上げた場所以外にもカーディフ、ブリストル周辺には数多くのロケ地があります。ロンドン市内の観光に飽きたなんて人は、ロンドンを離れてのロケ地巡りというのはいかがでしょうか?

 

『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』はHuluで配信中。

Photo:『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』 (C)2015 HartswoodFilms Ltd. A HartswoodFilms production for BBC Wales co-produced by Masterpiece. Distributed by BBC Worldwide Ltd.