イギリス演劇界で最も権威があるとされるローレンス・オリヴィエ賞。その第40回式典が、4月3日（日）にロンドンのロイヤル・オペラハウスにて開催された。
主演男優賞は、ベネディクト・カンバーバッチ（『SHERLOCK／シャーロック』）、ケネス・ブラナー（『刑事ヴァランダー』）、マーク・ライランス（『ウルフ・ホール』）、エイドリアン・レスター（『華麗なるペテン師たち』）と、ドラマでもおなじみの面々がノミネートされる中、アルツハイマー病に苦しむ男を演じた『The Father』のケネス・クラナムが受賞。
助演男優賞では、名探偵エルキュール・ポワロ役で知られるデヴィッド・スーシェを抑えて、『SHERLOCK』でマイクロフトを演じるマーク・ゲイティスが栄誉を手にした。
『冬物語』で助演女優賞を獲得したジュディ・デンチは、史上最多の8度目となる受賞を果たした。英Digital Spyによると、ジュディは今回の受賞を全く期待していなかったようで、「本当のところ、私は受賞できるなんて期待していなかったの。だから、孫と賭けをしていたのよ。私が負けてしまったから、みんなに夕食をご馳走しなきゃ」と話している。
各主要部門の受賞作品は以下の通り。（★印が受賞作品）
■最優秀リヴァイヴァル賞
★『Ma Rainey"s Black Bottom』
・『ハムレット』
・『危険な関係』
・『冬物語』
■最優秀演出賞
★ロヴァート・アイク 『オレステイア』
・ロブ・アシュフォード＆ケネス・ブラナー 『冬物語』
・マシュー・ダンスター 『Hangmen』
・ジョナサン・ケント 『Gypsy』
■最優秀主演男優賞
★ケネス・クラナム 『The Father』
・ケネス・ブラナー 『冬物語』
・ベネディクト・カンバーバッチ 『ハムレット』
・エイドリアン・レスター 『Red Velvet』
・マーク・ライランス 『Farinelli and the King』
■最優秀主演女優賞
★デニース・ゴフ 『People』
・ジェマ・アータートン 『Nell Gwynn』
・ニコール・キッドマン 『Photograph 51』
・ジャネット・マクティア 『危険な関係』
・リア・ウィリアムズ 『オレステイア』
■最優秀助演男優賞
★マーク・ゲイティス 『Three Days In The Country』
・マイケル・ペニントン 『冬物語』
・トム・スターリッジ 『アメリカン・バッファロー』
・デヴィッド・スーシェ 『真面目が肝心』
■最優秀助演女優賞
★ジュディ・デンチ 『冬物語』
・ミシェル・ドートリス 『Nell Gwynn』
・メロディー・グローヴ 『Farinelli and the King』
・キャサリン・ステッドマン 『Oppenheimer』
（海外ドラマNAVI）
Photo：ベネディクト・カンバーバッチ（ナショナル・シアター・ライヴ『ハムレット』）
