"スター・ウォーズ・フィーバー"並みに盛り上がった2016サンディエゴ・コミコン

世界中からTV、映画、コミックなどのファンが集まることで知られるサンディエゴ・コミコンが現地時間7月21日(木)から24日(日)にかけて開催され、今年もその大盛況さが話題となった。

今年のコミコンは、一部のコミコンファンに言わせると、「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のイベントで大いに盛り上がった去年と比べて、TV・映画スタジオの派手なイベントも少ないし、ややおとなしめ」という前評判があったものの、実際にフタを開けてみるとその予想は見事に覆された。

推定される今年の参加者総数は約14万人。イベントの中心となるサンディエゴ・コンベンションセンターの前にある横断歩道は、ラッシュアワー時の渋谷駅前交差点も負けそうな混雑ぶりで有名なスポット。路面電車と車優先の信号システムに、横断しきれない人たちが続出し、1回渡り損ねると最初から最後までの横断待ち時間が20分近くになる時もある。

コミコンは、キャラクターグッズなどの出店が展示場に集結するためファンにとってはレアなグッズを購入する最高のチャンスであるとともに、"パネル"と呼ばれる、人気映画やドラマのスターたちの生の姿を見られるイベントも大盛況。人気ドラマや映画のパネルが行われることから、入るのが非常に困難なことで知られるホールHへの入場難関度は、去年にも劣らぬ高さ。

目玉のイベントが集中する土曜日の入場を目指して待つ人たちの列は、前日の時点ですでに路面電車の2駅分に相当する長さで、それを見るや諦めて別のイベントへ回る人たちも続出した。だが、炎天下やひたすら座るだけの退屈さにもめげず待ちに待って入場したファンには、パネルに入った人たちにしか見ることができない特別なメイキング・ビデオや世界初公開の予告編など、ファンにとっては涙ものの時間が用意されている。最後のQ&Aでは自分のお気に入りスターたちに質問をする機会が与えられ、TVでは見ることのできない彼らの素顔を生で感じることができるのだ。

報道陣にも特別待遇がほとんどないコミコン。元はコミック・ファンが始めたというイベントがここまで大きくなったわけだが、セレブも敬意を表する、ファンによるファンのためのイベントという意味で、非常に希少な存在と言える。(海外ドラマNAVI)

Photo:やっぱり今年も外せない!? 見ているだけで微笑ましいスター・ウォーズ一家
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