人気の犯罪捜査ドラマ『CSI:マイアミ』のホレイショ・ケイン役で知られるデヴィッド・カルーソー。彼は、1990年代前半にメインキャラクターを務めていた刑事ドラマ『NYPD BLUE ~ニューヨーク市警15分署』を2シーズンで降板しているが、その当時に本当は何が起こっていたのかを、同作のプロデューサーが回顧録で暴露していることが分かった。米TV Lineなどが報じている。
『NYPD BLUE』の共同プロデューサーであるスティーヴン・ボチコーは、自身の回顧録「Truth Is a Total Defense」にて、同作を2シーズンで去ったデヴィッドの降板劇について触れている。シーズン1の撮影が終盤を迎える頃には、デヴィッドの態度があり得ないほどひどい状態になっていたとのことで、「彼の言動は悪化する一方で、誰とも打ち解けず、日によって感情の浮き沈みが激しく、キレやすかったり不機嫌だったりした。ほとんどの人は悪い環境では力を発揮できないものだが、彼は自分が問題の元凶だったので、そんな状況を楽しみ権力さえ感じていたのだ」と綴られている。
そして、「デヴィッドから直接聞いた訳ではないが、彼はTVドラマに出演するには自分は格が上すぎると感じていたようだ。彼は映画スターになりたがっていて、脚本家やプロデューサー、共演者を遠ざけることで、ドラマシリーズから解雇されることを望んでいた」と続けている。しかし、思惑通りに計画が進まなかったため、「エピソードごとの出演料を上げないのなら、契約をなかったことにしてほしい」と、一話につき出演料を4万ドル(約400万円)から10万ドル(約1000万円)に上げるよう条件を提示してきたのだという。
結局デヴィッドは『NYPD BLUE』シーズン2の第4話で降板し、その代わりにジミー・スミッツが出演することになった。その後デヴィッドは、『死の接吻』『プルーフ・オブ・ライフ』『セッション9』といった映画作品に登場し、2002年より10シーズンにわたって『CSI:マイアミ』に出演していた。(海外ドラマNAVI)
Photo:『CSI:マイアミ』
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