世界最大のインターネット映像配信ネットワークを提供するNetflixとカナダのテレビ局CBCが時代を超えて愛されるルーシー・モード・モンゴメリーの不朽の名作小説「赤毛のアン」を原作にしたドラマシリーズ『ANNE(原題)』の制作を発表した。
2017年中にNetflixが全世界に向けて配信する予定の『ANNE』の初回演出を手掛けるのは、『クジラの島の少女』でサンダンス映画祭の観客賞などを受賞しているニキ・カーロ監督。ミランダ・ドゥ・ペンシエ (『人生はビギナーズ』) が自身の製作会社ノースウッド・エンターテインメントを通してプロデュースし、『ブレイキング・バッド』の脚本家として知られるモイラ・ウォリー=ベケットが第1シーズン全話の脚本を担当する。
1890年を舞台に展開し、身寄りのない少女アンがさまざまな困難や課題に立ち向かいながら、自分の居場所を求めて懸命に生きる愛と青春の物語。孤児院や他人の家での不遇な幼少時代を経て、年配の独身女性とその年老いた兄の家に運命のいたずらで引き取られるところから始まる。13才のアンはやがて、持ち前の生命力と傑出した知性、豊かな想像力で、里親はもちろん、彼らが暮らす町の人々の人生をも変えていく。
制作にあたり、カーロ監督は「素晴らしく才能にあふれたチームの一員になれること、そして誰もが知る稀代のキャラクターにこのように新鮮で大胆な形で命を吹き込む作品に関われることに、喜びと刺激と名誉を感じています」とコメント。また、ベケットは「私はアンの大ファンなんです!物語にさらに奥行きを持たせ、新しい世代に向けてストーリーを拡大できることは、この上なく喜ばしいことです」とファンだった作品に携われるよろこびを語った。
アイデンティティ、性差別、いじめ、偏見、自分を信じることなど、時代を超越したさまざまな問題をめぐる冒険に出る『ANNE』の撮影は今年9月カナダ・オンタリオ州での開始が予定されている。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflix