『ブレイキング・バッド』RJ・ミッテ、ハリウッドはもっと障害者を受け入れるべきだと訴える

米AMCの大ヒットドラマ『ブレイキング・バッド』でウォルター・ホワイトJr.役を演じたRJ・ミッテ。軽度の脳性麻痺を抱えている彼が、エンターテイメント業界はもっと障害者を受け入れるべきだと訴えた。米Hollywood Reporterが伝えた。

エディンバラ・テレビジョン・フェスティバルのパネルに登場したRJは、脚本家や監督、キャスティングスタッフに対し、もっと障害を持った俳優や女優とも仕事をしてほしいと訴えた。「僕たちは役のために戦う必要はあるべきでないと思うんだ。健康な役であっても、障害者も含め誰もがオーディションを受けられるべきなんだ。キャラクターはあくまで物語の中の人物なのだから。役が勝ち取れるかは別として、平等にオーディションを受ける権利を持てるべきなんだ」とコメント。また、英Channel4にて今夏のパラ五輪のリポーターを務めることも発表された。

TV界で活躍する人々の中で、障害者の割合はわずか2%。それと比較し、世の中には身体的もしくは精神的に障害を持っている人がどれだけ多くいるかもっと考えられるべきだとRJは伝えた。「一般的に、障害を持った人がこの業界に入るのは簡単なことではなく、放っておかれることが多いんだ。障害を持っていることに苦しめられている人たちはたくさんいる。弱い立場にいるとすれば、みんなはその弱さばかりを見ているんだ。でも、障害があることは弱さではなく、それは活力や成長する機会、この挑戦を受け入れる機会をもらえるということなんだ」と語っている。

さらに、彼はエンターテイメントの会社はビジネスの場所でもあるため、障害を持った才能ある俳優が"マイナスな要因"として見られてしまうことがあること、ハリウッドの大きな事務所ばかりに役がいき、経験を積むべき障害のある俳優にチャンスが巡ってこないことを明かし、業界の現状改善を求めた。(海外ドラマNAVI)

Photo:RJ・ミッテ
(C)Kazuki Hirata/www.HollywoodNewsWire.net