9月24日(土)より公開される、クリント・イーストウッド監督最新作『ハドソン川の奇跡』は2009年にニューヨーク、ハドソン川で起こった航空機事故の生還劇の裏側にあった知られざる真実を描いた究極のヒューマンドラマ。出演者のトム・ハンクスとアーロン・エッカートの来日も決定している話題作だが、制御不能となった航空機が不時着する衝撃の瞬間が明らかにされた映像が到着。さっそくご紹介しよう。
解禁となった衝撃映像では、両エンジンが停止してしまうという最悪の状況の中で、サリー機長がハドソン川への着水を実行させる様子と、一刻も早く脱出を図るため緊迫感迫る乗客のリアルな姿を見ることができる。
イーストウッド監督は自身最大のヒット作となった『アメリカン・スナイパー』で、戦場という生死を分ける極限状態を丁寧に描いた。本作でも、乗員乗客155人の究極の状況を写し出す。実は監督は21歳のときに乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するというサリー機長と同じ経験をしていた。機長のストーリーを描く準備をするうえで、その体験からある視点を得たことは確かなようだ。「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」と推測する。
そしてサリー機長を演じるトムは、航空機の不時着寸前の極限状態について「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。その後容疑者にされてしまう彼の運命については「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、その代償を払うことになるんだ」と語る。しかし、155人の命を救った英雄を待っていたのは、"惜しみない称賛"と"疑惑の目"だった。「空港には戻れたはず」「左エンジンは無事だった」と、究極の決断が一転、疑惑の容疑者として次々と衝撃的な事実を突きつけられるサリー機長。劇中で「40数年間、多くの旅客を乗せて飛んだが、最後にわずか208秒のことで裁かれる」と激白するサリー。救ったのに、なぜ? イーストウッド監督が観る者に伝えたかった真実とは? そして私たちは知ることになる、"奇跡"の先の真実を...。
『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー 新宿ピカデリーほか全国ロードショー。
Photo:『ハドソン川の奇跡』ポスター
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