『NCIS:ニューオーリンズ』シーズン1リリース記念! ドウェイン・プライド役 内田直哉&クリストファー・ラサール役 加瀬康之にインタビュー

世界各国で絶大な人気を誇る人気シリーズ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』の最新スピンオフで、全米2014~2015年シーズンの新作ドラマにおいて最も高い平均視聴者数を獲得した『NCIS:ニューオーリンズ』。そのシーズン1のDVD-BOXが本日9月7日(水)より発売となったが、チームのリーダーであるドウェイン・プライド捜査官の声を演じる内田直哉さんと、ブライドが自らスカウトした部下、クリストファー・ラサール特別捜査官の声を演じる加瀬康之さんよりコメントが到着した。

『NCIS:ニューオーリンズ』ドウェイン・プライド役 内田直哉&クリストファー・ラサール役 加瀬康之
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――世界的な人気を誇る『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のスピンオフ作品『NCIS:ニューオーリンズ』の声優を担当することになった際の感想を教えてください。

内田:『NCIS』は、シリーズをすべて見ていましたし、ゲストで出演したこともあって。歴史のあるシリーズのリーダー役としてキャスティングしていただいたことは、僕にとって財産になりますし、とても嬉しかったです。また、これはごく個人的な感想ですが、プライド役の俳優スコット・バクラさんが出演した『スタートレック エンタープライズ』で、バクラさんの役を同じ事務所の今は亡き谷口節さんが声を当てていたんですね。僕は同じ作品でクルーの役だったんですけど......バクラさんの役を僕が引き継いだというのは、何か不思議な縁を感じました。

加瀬:僕は、捜査官役をシリーズもので演じるのはこれが2度目なのですが、1度目の時の作品でもボス役が直さん(内田)だったんです。なので、今回お話をいただいて直さんの名前を見た時は「ボスはまた直さんだ!」と嬉しかったです。これはもう余計なことは考えず、ついて行くだけだと。自分は自分らしくやればいいなと思いました。

――ドラマの中では、メンバー同士が家族のようなアットホームな雰囲気ですが、実際のアフレコ現場はいかがでしたか?

内田:現場もとてもアットホームですよ。メンバーからのプレッシャーが厳しいですが、とても和やかです(笑)

加瀬:僕らはプレッシャーなんてかけてませんよ。むしろ座長から......いえ、何でもありません(笑)

――それぞれの役柄で、役作りはどのように考えましたか?

内田:プライドは家庭が少々ややこしいものの(笑)、仕事を頑張っていて、周りに対しては非常に愛を持って優しく接する。愛に溢れているという部分は、まさに僕そのものだと思います(笑) なので、変に役作りとか考えずに、このままでやっている感じです。

『NCIS:ニューオーリンズ』シーズン1

――特にそれを実感するシーンは?

内田:全編に渡ってあると思います。人生には良いことも辛いこともあって、その中で一生懸命生きていて、そこには仲間がいて愛があって。ただ事件が起きるというだけで、僕らは特別でも何でもなく、何の変哲もない一人の人間を演じているだけです。加瀬くんが演じるクリスにしても、クリスなりの悩みを抱えているわけだし。事件を解決するからといって、決してスーパーヒーローというわけではありません。だからきっと見てくださる方は、事件の謎解きのドキドキもありながら、人間味という部分でシンパシーを感じてくださっていると思います。そこが、このシリーズの人気の秘訣じゃないかと思いますね。

――加瀬さんの演じたクリスに関しては?

加瀬:クリスは、自分とは全然似てないんです。彼は田舎生まれの田舎育ちで、本編では地元を自慢するようなシーンもあって。日本でも地方出身の方は地元愛を持っていますよね。でも僕は東京出身、東京育ちなので、その感覚がピンと来なくて。むしろ田舎に憧れるみたいな。そういう部分では、想像で演じているところもありますが、それもまた演じていて楽しいことの一つですね。あと、唯一似てると思うのは、実直さという部分じゃないかな。

内田:え! 誰が実直だって?

加瀬:僕ですよ。ちょっとやめてください(笑) クリスってけっこうなプレイボーイ設定ですけど、僕は決してそういう感じではないですから!

内田:お互い、今のこのままの感じでやってますね。キャスティングの時点で、変に演じようとしなくても自然体でマッチする演者を選んでくださっていると思うし。唯一、セリフを間違えずに読んでくださいって言われるくらいです(笑)

――セリフというと、海軍や海兵隊の将兵らに関わる事件を扱う専門チームなので、専門用語も独自のものが多いですよね。

加瀬:全部難しいですね。カタカナで読みづらいものが多いし。覚悟はしていたけど、毎回何かしらでハマって苦戦してます。だからといって、変に意識してしまうと、演技に違和感が出てしまうし。

内田:でも言い回しの難しい言葉は、意外と出来ちゃうもので。その代わり、簡単そうな言葉にハマって、あれ?ってなることは、しょっちゅうです(笑)

――プライドとクリスは上司と部下。内田さんと加瀬さんは先輩と後輩。二人の関係性にシンパシーを感じる部分は?

内田:すごく感じます。組織上は上司と部下だけど、そういう上下関係はあまり感じてないし、単純に相棒ですよね。年齢がちょっと離れてるというだけで。人生の先輩としていろいろアドバイスを贈るシーンもたまにあるけど、こうしろああしろみたいな、押しつけるような感じもないですし。

加瀬:もしも自分が会社員だったとして、プライドみたいな人間が上司だったら、すごく仕事しやすいでしょうね。クリスの場合は、プライドとの関係を決定づけた過去があるので、完全に信頼しきって尊敬を寄せているわけです。だからこそ、上司と部下の関係を越えて意見を言うし、それに対して応えが返ってくるし。そういう関係性は、非常にいいと思います。

――ブロディ役の皆川純子さんともコミカルなやりとりをされていますが、何かエピソードはありますか?

内田:これは第1シーズンの話ではありませんが......ブロディは、第1シーズンはショートカットで、第2シーズンではロングヘアのまったく違った雰囲気になっているんです。細かくは聞いていませんが、皆川さんはかなり戸惑ったみたいですよ。

加瀬:あと、第2シーズンから新メンバーが一人加わって、ブロディの立ち位置が少し変わったんです。少し先輩っぽくなったというか。そこでの変化も見どころでしょうね。

『NCIS:ニューオーリンズ』シーズン1

――また、本家『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』のメインキャストも出て来ますが。

内田:今年の初めに、向こうとこっちがクロスオーバーする特別編が放送されたんですけど、作品をまたがっての共演は、とても面白いし僕らとしても刺激になりますね。

加瀬:かといって本家のカラーに染まるわけではなく、僕らの『ニューオーリンズ』カラーは崩さずそのまま。でも、とても楽しいですよ。

――ニューオーリンズという独自の文化を持った街が舞台ですが、そのことを実感するシーンは?

内田:オープニングをはじめBGMにはジャズやブルースが流れるし、街を映し出すシーンではちょっと田舎っぽいけど活気が溢れているところですかね。食べ物が出てくるシーンからも、ニューオーリンズらしさを感じてもらえると思います。

加瀬:ニューオーリンズの文化は、独特なものがありますよね。特にマルディグラというお祭りのシーンは、すごくインパクトがありました。

内田:マルディグラというお祭りがあるのを、この作品で知りました。アメリカっぽくなくて、ちょっとブラジルとかの南米っぽいにおいがあって。騒ぎ方も南国っぽいノリがあるし。

加瀬:マルディグラだけじゃなく、お祭りのシーンが多いのもこの作品らしいと思います。あと、登場人物がすごく多人種ですね。アメリカ南部とか南米から来た役もあるし。多種多様な民族と文化がごっちゃになっている感覚。そこが、ニューオーリンズ独特のものだと思います。

――お祭りといえば、ハロウィーンが舞台になるお話もあって。そこでは、クリスがターミネーターの仮装をしていましたね。

加瀬:"ベーコネーター"ですね(笑) あと、みんなで赤いドレスを着てマラソンを走って、そのマラソンの最中に殺人事件が起きる話があって。その時は、ドレスのまま捜査をするんじゃないかと思って、そういう演技プランを用意してたんです。でも結局、みんな普段の格好に着替えて捜査してて、セバスチャンだけ赤いドレスのままというオチで。日本人の僕には、あのユーモアは今ひとつピンとこないのですが......(笑)

内田:そういうシーンは、向こうの演者さんたちのお遊びというかね。でも楽しんでる様子が伝わってくるので、僕らもそれに負けず楽しもうという気持ちです。

『NCIS:ニューオーリンズ』ドウェイン・プライド役 内田直哉&クリストファー・ラサール役 加瀬康之

――息ぴったりのお二人ですが、ずばりチームワークに必要なものは?

内田:思いやりです。

加瀬:信頼かな。

内田:あと、LOVE! それぞれが楽しんでいるということも重要かな。

加瀬:僕らが楽しむのはもちろん、各話で来てくださるゲストの方にも楽しかったと思ってほしいし。

内田:起きる事件は、けっこうエグかったりヘヴィーなものがあるんだけれど、根底には必ず温かいものがあります。いろいろな作品がある中で、この作品は最後に必ず温かいものが胸に残る。そこが、演じていて心地良いと思えるポイントでしょう。

――では最後に、見てくださるファンに向けて、おすすめのシーンとメッセージをお願いします。

加瀬:おすすめは、会話のかけ合いかな。プライド、ブロディ、クリスだけじゃなく、セバスチャンやウェイドがいて。メンバー同士のアットホームな会話は、見どころの一つです。捜査はシリアスに、でも会話は温かい。そういうメリハリが『ニューオーリンズ』の魅力だと思います。

内田:この『ニューオーリンズ』は、CGで魅せるわけでもなく、派手なアクションがあるわけでもなくて、あくまでもホームドラマだと思っています。実際にセリフを当てていても、アットホームな会話が多いし、プライドとクリスの関係は上司や部下を越えた人間同士、みたいなところで話が進んで行く。この作品の根底にある愛を感じて、心をホットにしてください!

『NCIS:ニューオーリンズ』シーズン1

■『NCIS:ニューオーリンズ』シーズン1
DVD-BOX PART1(7350円+税)/DVDレンタル Vol.1~6 9月7日(水)発売
DVD-BOX PART2(7350円+税)/DVDレンタル Vol.7~12 9月28日(水)発売
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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Photo:
(左から)内田直哉さん、加瀬康之さん
『NCIS:ニューオーリンズ』シーズン1
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